幼い頃に母と死に別れ、ギャンブル狂の父の暴力にも耐え、健気に暮らす11歳のジェス(キム・ヨンチャン)。
そんな父が連れてきた11人目の女(キム・ヘス)は一日中何もせずに寝転んでジェスの蓄えた食券にまで手をつけるだけのどうしようもない女だった。
ある夜、機嫌の悪い父が帰宅し、ジェスに暴力を振るうのをみて、我慢できなくなった女は父の暴力を止めさせようと助ける。
これまで、距離のあった女とジェスの関係に変化が見えた。
自分がこの世で一番不幸だと思っていた二人。
しかし、互いの不幸を知ってから、相手がこの世で一番可哀想で、自分が二番だという気持ちになる。
二人の間に芽生えた純粋で暖かい心が互いになじみ始める頃、悲しい別れが二人を待っていた。