キム・ギジュは大みそかの王室の伝統行事、儺礼戯(ナレイ)で、花火を利用したサンの暗殺計画を進めていた。ファワンは貞純(チョンスン)王妃が自分たち親子を意図的に計画から外していることにいらだつ。
サンはお忍びの外出で不思議な老人に会い、老人の記した書物や彼の作る農具に興味を持つ。占いもするという老人はサンに命を落とさぬよう用心しろと忠告。一方でサンは行方知れずのホン・グギョンのことを気にかけていた。
ホン・グギョンは王室行事、儺礼戯(ナレイ)でのサン暗殺計画を疑うが、はっきりした証拠はない。官職を離れているホン・グギョンはテスに命じて、武官のカン・ソッキとソ・ジャンボにチョン・フギョムとキム・ギジュを監視させる。さらに、サンの側近のナム・サチョとチェ・ジェゴンにも疑惑を伝えるよう命じる。ファワン親子は自分たち抜きでのサン暗殺計画を阻止しようとキム・ギジュの動きを探っていた。
いよいよ大みそか恒例の王室行事、儺礼戯(ナレイ)が始まる。貞純(チョンスン)王妃は、サン暗殺計画のずさんさをファワンたちに指摘されて中止を命じたが、キム・ギジュが独断で計画を実行。行事の進行とともに暗殺の準備が着々と進み、いよいよ爆薬が仕掛けられた最後の花火の時間が近づく。一方、花火の爆薬に気づいたホン・グギョンはあわてて宮殿に向う。だが、中へ入るための許可証を持っていなかった。
テスが警告の発砲をしたおかげでサンの暗殺は未遂に終わったが、王室行事中に銃を撃ったテスは連行されてしまう。サンはすぐに駆けつけて釈放を命じるが、拘束を命じたキム・ギジュはテスが英祖(ヨンジョ)の命を狙った疑いがあるとして断る。サンの暗殺に失敗したキム・ギジュは、サンが英祖の暗殺をテスに命じたという謀反のぬれぎぬを着せるつもりなのだ。サンは獄中のテスになんとしても必ず助けると誓う。
英祖(ヨンジョ)からサン暗殺未遂事件の全容解明を一任されたホン・グギョンは、真の黒幕を突き止めるべく調査を開始。敵に揺さぶりをかけるためにキム・ギジュを拉致する。キム・ギジュが姿を消して2日が経ち、ホン・グギョンの狙いどおり、貞純(チョンスン)王妃やファワンたちが焦り始める。図画署(トファソ)では、近日中に王の肖像画を描く画員と随行の茶母(タモ)が選ばれると発表される。
テスは夜更けにチョン・フギョムの屋敷を訪れた貞純(チョンスン)王妃を目撃。報告を受けたホン・グギョンはすぐにサンに伝えるが、サンは人望の厚い王妃が陰謀に関与しているとは信じられない。
チョン・フギョムは事態収束に動かなければ先に告発すると王妃に脅される。さらに、悪事の証人となる行方不明の役人から助けを求める書簡が届く。サンたちが仕掛けたワナだが、知る由もないチョン・フギョムはすぐに行動する。
キム・ギジュはサン暗殺計画への貞純(チョンスン)王妃の関与を否定し続けていたが、英祖(ヨンジョ)の前に引き出されて思わず口にした一言から、王妃が計画を知っていたことが発覚。王妃が黒幕だという証拠にサンはショックを受ける。だが、最も心を痛めているのは英祖だった。
投獄されたキム・ギジュから王妃はチョン・フギョムの裏切りを聞く。
一方ソンヨンは、王の肖像画を描くタク・チスとともに英祖(ヨンジョ)の前へ。
敵の黒幕が貞純(チョンスン)王妃と判明したのにも関わらず、彼女をふびんに思う英祖(ヨンジョ)は王妃の関与を不問に付す。サン暗殺計画も事故として処理された。やり場のない怒りと悲しみを抱えたサンはある夜、ひとりで宮中を抜け出し父の墓へ。
王妃が公に処罰されることはないものの、中宮殿から出ずに一生死人のように暮らすよう英祖に命じられたと知ったファワンは、ついに自分にチャンスが巡ってきたとほくそ笑む。
失意の底からやっと抜け出したサンは、清国との交易問題解決のために特別使節団を送ることにする。その一方で、敵の調査は続行中であることをチェ・ソクチュに告げ、自ら老論(ノロン)派を解体しろと迫っていた。サンの動きを知ったチョン・フギョムは、しばらくは身を潜めるのが得策と考え使節団に同行することに。恵嬪(ヘビン)はソンヨンにサンに近づかないよう命じる。さらに、それを確実に実現する方法を考えていた。