インターネット自殺同好会で出会った11人が、“自殺”のために廃校に集まる。
希望する死に方に必要な道具と順序まで徹底した準備を終えた彼らは、最後の晩餐をしながら互いの理由に耳を傾ける。  

いよいよ最初の自殺志願者が首をくくった瞬間、縄が力なく解けて自殺は失敗する。
同じ時間、10番目の自殺志願者が、屋上から落ちて死ぬ事故が発生する。
徹底した準備のはずが、結んでいた縄が解かれたのはなぜか?    
同じ時間に起こった死は?　孤立した廃校には、彼ら以外に誰もいない。それなら犯人は、私たちの中に?    

混乱の中、次々に殺人は続き、彼らは互いを疑いながらますます狂っていき、殺しあう。    
平穏な終わりを望んだ者たちの最後の夜は残忍な血に染まりながら、自ら命を絶つために集まった彼らは、どうにかして生きるためにもがく・・・。