【ストーリー】
1966年9月22日。第6代国会本会議場では、サッカリン密輸事件に対する議員らの叱責が続いていた。 演壇に上がったキム・ドゥハン議員(キム・ヨンチョル)は、我が国の財産を盗んだ人々への罰だ、と言って準備してきた汚物をチョン・イルグォン国務総理をはじめとする国務委員らにばら撒く。 この事件でチョン・イルグォン内閣は総辞職、キム・ドゥハン議員は拘束される。
時は戻り1924年、キム・ドゥハン(クァク・ジョンウク)7才の年。鍾路(チョンノ)警察署のミワ警部(イ・ジェヨン)は、キム・ザジン(チェ・ドンジュン)の連絡先を知るためにドゥハンの生母パク・ケスク(チョン・ミソン)を捕らえて拷問する。 ドゥハンの祖母(コ・ドゥシム)は、自分はもう先が長くないこと、また、ミワ警部に捕えられた娘の命を救うのも難しいことを予想して、最後にドゥハンに、父親キム・ザジン将軍に会わせることを決心する。
※キム・ドゥハン(金斗漢)・・・“独立軍”総司令官、キム・ジャジンの息子として生まれ、過酷な日帝時代を過ごす。父の遺志を誇りに物乞いから任侠団体の頭目にはい上がり、鍾路を守る為、日本のヤクザや親日派などと素手だけで戦う。その正義感あふれる直情径行的な武勇伝の数々が、韓国の一般大衆に愛された。55歳という若さで他界するが、晩年の国会議員時代、三星財閥のサッカリン密輸事件を正す為、汚物を国会で撒き散らした“国会汚物事件”は、有名な逸話。
娘のキム・ウルドンは女優で、2008年に国会議員に当選。また、孫にあたるソン・イルグクも大ヒットドラマ「チュモン」に主演するなど俳優として活躍中。