ある夜、会社を経営している星野七海(松嶋菜々子)は、社員が開いてくれ誕生日パーティの帰り道に立ち寄った公園で、陶芸家をめざす韓国人青年のキム・ジュノ(ソン・スンホンと運命的に出会う。ありのままの自分を受け入れてくれる彼と恋におち、幸せな生活がスタートしたのも束の間、ある事件に巻き込まれ、七海は命を落としてしまう。彼女の魂は、天国へは行かずに、ゴーストとなって愛する彼のそばにとどまることを選ぶが、ジュノは七海の存在に気が付かない。そして事件は、悲しみにくれるジュノをも巻き込もうとしていた。霊媒師・運天五月の力を借りて、危険をジュノにしらせようとする七海だが・・・・。
愛する人のそばにいたい、という七海のせつない想い。最愛の人を失った悲しみの中でも、一途に愛し続けるジュノ。
もういちど抱きしめたい――ただ、それだけの願いが叶わないふたり。
見えなくても、触れられなくても、愛は、心の中で生き続ける――。
人と人とのつながりが希薄になりつつある今だからこそ、ひたむきに想いつづけること、そして「愛している」という言葉を素直に伝えようとする、ふたりの姿が心に響きます。