【出演】
ユ・ドングン、イ・スンジェ、キム・ヘソン、チェ・ラン
【ストーリー】
朝鮮王朝第4代王世宗は、死が近づくと王位継承を憂慮し、後日を託すため、先代王からの重臣キム・ジョンソを呼んだ。間もなく世宗は逝去し、長男の文宗が第5代王として即位するが、文宗も病を患い…。病弱な文宗から王位を引き継ぐことを、弟の首陽大君は期待していたが、文宗の嫡男(後の端宗)を後継に推す勢力もあり、朝廷内は首陽大君派と文宗派とによる手段を選ばない権力争いが繰り広げられる。在位3年で文宗が崩御すると、わずか11才で第6代王端宗が即位するが、首陽大君は策士ハン・ミョンへと組んで、端宗の後見役のキム・ジョンソをはじめ自らの政敵を一挙に殺害するクーデターを起こし、政権を掌握する。これが朝鮮王朝史で最も忌まわしい事件と言われる「癸酉靖難(ケユジョンナン)」である。その後、首陽大君は端宗の譲位を受け、第7代王・世祖(セジョ)として即位し、権力を手中におさめるが…。
【首陽大君(スヤンテグン)略歴】
1417年世宗の次男として生まれ、1452年に兄の文宗が没し、甥にあたる端宗が11歳で即位すると、1453年に端宗を補佐する大臣らを殺害して政権を奪取する(癸酉靖難)。1455年には端宗に退位を強要し、38歳で第7代王世祖として即位。王位に就くと、反対勢力をことごとく粛清し、議政府署事制を廃して王権を自らの元に集約する。1457年には魯山君(前王端宗)を毒殺。1468年、次男の睿宗に王位を譲って上王となるが翌日に51歳で薨去。朝鮮王朝の基本法典である「経国大典」の編纂を開始したことでも知られている。