プロフィギュアスケーターの羽生結弦さんが26日、単独での舞台となったアイスショー「GIFT」でスケーターとして初の東京ドーム公演を行い、集まった超満員3万5000人の観客を魅了した。

各メディアによると、東京ドームが日本初の屋根付き球場として88年3月18日に開場して以来、初めて、場内にリンクが張られ、その白い氷が真っ赤に燃える中に降り立ち滑り始めたという。

羽生さんが制作総指揮で、スケーター史上初となる東京ドーム単独アイスショー。タイトルの意味は「恩返しの贈り物」。今月11日にSS席2万7500円をはじめとする全席種のチケットが完売し。韓国、台湾、香港も含めた国内外の映画館での生上映や有料ライブ配信も行われたという。

客席を埋め尽くした観客の期待に応えるように、18年平昌五輪の2連覇などの来歴を振り返るモノローグ、試合さながらの練習からの演技、4回転を含む技術までを披露。

滑り終え、「力を借りて、ちっぽけな人間であったとしても、いろんな力が皆さんに届いたんじゃないかな」とコメントしたという。

「五輪史上初2連覇の快挙を達成したが、エンタメ界でも史上初の快挙。この客入りだと、今後、全国5大ドームツアー、さらにはアジア各国の大会場も含めたアジアツアーを開催してもチケットが完売してしまうのでは。ドームといえば、プロ野球、新日本プロレス、音楽公演が定番だったが、羽生さんのアイスショーも加わることになりそうだ」(レコード会社関係者)

一部スポーツ紙によると、公演当日は地元・宮城の2か所の映画館だけでなく、都内6か所の映画館も満員御礼に。映画観賞時には必要ないオペラグラスも夕方の段階で売り切れたという。

また、チケットがない一部のファンも公式グッズを購入するために来場。公演が始まると、会場周辺の施設に移動し、ライブ配信を視聴する行動を取っていたというから、わずか1日だけでかなりの経済効果をもたらしたようだ。