2023年2月8日、KT Zepp Yokohamaにて、YENAの日本初ファンミーティング「YENA 1st FANMEETING IN JAPAN“ここに集まれ! YENA Friends」が開催された。YENAは2018年にサバイバルオーディション「PRODUCE48」を通してIZ*ONEメンバーとしてデビュー。グループ活動を終え、2022年1月にソロ活動をスタートさせたばかり。グループとしての来日はあったが、ソロでは初めての来日イベント。横浜で2公演、2月10日に大阪で2公演の計4回行われ、日本のJigumi(ファンの呼称)との楽しい時間を過ごした。本記事では夜公演をレポートする。
ファンミーティングのイベントコンセプトは、ゲームの動物の森のような世界観の中、動物が住む“YENA村”にJigumiたちを招待し、そこでライブやトーク、ゲームなどをして一緒にパーティーを楽しむというもの。オープニング映像では、探検隊の衣装のYENAがアヒルや猫などの着ぐるみの動物たちと一緒に“YENA村”を訪れるJigumiたちのために、料理などを準備しようと頑張っている姿が映し出された。
映像が終わると、ステージ中央の細長いLEDスクリーンの端から、YENAが顔をひょっこりと出し、「ここが横浜かな?」と日本語で言いながら登場。猫耳が付いたフワフワの帽子を被ったYENAが「かわいい人がいっぱいね」と言って客席を見渡す姿に、会場からは「かわいい」というため息混じりの声が漏れ聞こえた。そして、ステージの中央にYENAが移動すると、1曲目に「SMILEY(Feat.BIBI)」を披露。BIBIのパートでは映像にも出てきたアヒルの着ぐるみも登場してYENAとダンスを披露。メルヘンチックな世界観のなか、YENAの眩しいほどの笑顔と明るい歌声が会場を包み込んだ。
「アンニョン! こんばんは! よろしくお願いします」と元気よくあいさつしたYENAは、客席を見ながら「2部もたくさん。やばくない?」と驚いている様子。彼女は「正直、さっき(昼公演)は初めだから、どのくらいワッスル(来た)かなって、ヤッカン(ちょっと)ドキドキハゴ(して)、今はチンチャ(本当に)ワンジョン(すごく)本当に楽しめる感じがあります」と、“ハンボノ(韓国語と日本語のミックス)”で話し、その愛らしい姿にファンもほっこり気分に。
司会者に「2部(夜公演)のコンセプトは?」と聞かれたYENAは「犬です」と、耳付きの帽子を被った理由を話すが、すぐに「猫です」と訂正。そして、猫になったYENAが今回のパーティーの主催者として一言。「YENAのパーティーはいっぱい面白いことを準備したので楽しんでください」と伝えると、最初のコーナーがスタートした。最初のコーナーは、YENAとJigumiの好みについてAとBの2択で回答していくQ&A。
「次の中でYENA村があってほしいと思う場所はどこ? A:山がきれいで水もおいしく空気もキレイな田舎だけど公共施設はなし、B:すべての公共施設は揃っているけど空気は濁っていて交通渋滞がある」という質問では、Bを選択したYENA。彼女は「正直Aは自分が全部作ります感じ。Bは自転車もあるし、らくらくが好きだから、らくらくな感じがBかな思いましたけど・・・」と理由を説明するが、ここでの質問でファンはほぼAを選んでいたため、「ちょっとチェンジします」と言って、Aに変更することに。「YENA村で最初に何を作りたい?」という質問に、彼女は「なにがいいかな?」と悩みながらも「ラーメンが好きだから・・・。ラーメン」と回答。すると、司会者に「自然豊かな場所ではじめに作るのがラーメン?」と言われ、再度悩み始めるYENA。そして出した答えは「とんこつラーメン!」とラーメンの種類を言って会場の笑いを誘う。
「YENAと一緒にデートをするなら? A:YENAが準備したコースで韓国デート3時間、B:私(ファン)が準備したコースで日本デート5時間」という質問ではBを選択。彼女は「らくらくな感じだから(笑)」と理由を言いながらも、実際はJigumiと長くいたいという理由で選んだとのこと。「Aを選んだとしたら、どんなデートにしたいか?」という質問に、彼女は「はじめてはどこがいいかな・・・。本当においしい、ムルフェ(野菜と海産物を氷水と薬味と混ぜ合わせたもの)。めちゃくちゃおいしい」と言って、韓国らしい食事からデートが始まる。次に彼女は「PCバン(ネットカフェ)に一緒に。一緒にゲームしましょう。ゲームが上手じゃない人は、横にいる。私がめっちゃくちゃゲームしているところを見て。その後は(残りの)1時間は、ラーメンを食べます。一生懸命ゲームしたから」と、またご飯を食べることに、会場からは笑いが起きる。しかし彼女は「美味しいラーメン・・・。辛ラーメンを美味しく作ります」と手作りラーメンをごちそうしてくれることを強調し、「そして一緒に食べます。それで、バイバイ」と、3時間のデートプランを説明した。このデートプランを聞いてから、BからAに変えるファンもいたようで、それを見逃さなかったYENAはそのファンを見ながら「辛ラーメン、めっちゃ美味しいよ!」とアピールし、親指を立てて満足げな表情っっを見せた。
「YENAとゲームするなら? A:リーグオブレジェンド、B:メイプルストーリー」という質問では、すぐにBを出すYENA。彼女は「Aのゲームは上手じゃない・・・。カンちゃん(カン・ヘウォン)とクラちゃん(宮脇咲良)が本当に上手なゲーム。1人で私はずっと死ぬ・・・。私はその時からそのゲームをやめました」と興奮気味に説明した。「そのゲームをやめたのは2人のせいですね」と司会者に問われると「はい・・・」と即答した彼女。Bのメイプルストーリーは、戦って死ぬことがないため、平和だから好きなゲームだということも付け加えた。
「YENAさんから課外授業を受けられる時間が1時間あったら? A:歌を習う、B:ダンスを習う」という質問では、Bを選んだYENA。彼女は「さっき(「SMILEY(feat.BIBI)」)のBIBIのパートで、アヒルちゃんが私のマネージャー。私が(ダンスを)スパルタレッスンしました。ソウルのファンミは、めちゃくちゃヤバかったです。なんか、チンチャ、(踊る人を)変えようか、考えましたけど、ずっと練習したから、めっちゃ上手な感じ。レッスンしたらレベルが上がった。私はレッスンをしてもできるかなって思いました」と話し、ダンスを教えるのに向いていることを実感したようだ。
Q&Aを終えると、次の曲紹介へ。彼女は「私の2ndアルバム『SMARTPHONE』の収録曲です。楽しい感じなので一緒に楽しんでください。声ができないから(観客の声出しNG)、頭を振ってください」と伝え、アップテンポなロックテイストの「Lxxk 2 U」を披露。明るく力強い歌声を響かせ、会場を盛り上げた。
VCRを経て、ステージに再登場したYENAは、BTSの「Dynamite」とSEVENTEENの「VERY NICE」のカバーダンスを披露。クールに堂々とパフォーマンスし、場内のボルテージを一気に高めた。
迫力あるパフォーマンスを終えてからは、YENAがミッションに挑戦して成功したらファンにプレゼントが与えられるという「Jigumiとのお茶会」というコーナーへ。
「FOOD、MUSIC、CAMERA」の3つのテーマの中から最初に選んだのは、「MUSIC」。このテーマでは、一瞬流れる曲を聴いて、その曲のダンスを披露できたらクリアできるというミッション。
短く流れる音を頑張って聞きとり、LE SSERAFIMの「FEARLESS」や少女時代の「Into The New World」などを完璧に踊りミッション成功。プレゼントとして、「Love War」のBE’OのラップパートをYENAバージョンにして披露してファンを喜ばせた。
「FOOD」というテーマでは、5個の飲み物を飲んでいき、飲み物の名前を3個以上当てるというミッション。YENAはいろんな表情を見せながら一つ一つ当てていき、5個中3個を当てることができてミッションクリア。プレゼントとして、顔ハートや大きなハート、指ハートなどの“ハート5種セット”を披露してファンのハートを満たした。
「CAMERA」というテーマでは、輪投げをして2つ入れられれば成功というミッション。ここではなかなか輪が入らず、最終的に司会者が目をそらした隙に2つの輪を入れるという不正行為で無理やりミッションをクリア。ミッションを成功させたことで、YENAとJigumiの集合写真を撮る時間がプレゼントされた。
イベントも終盤に差しかかり、カバー曲を準備してきてくれたという彼女は、Official髭男dismの「Pretender」を披露。彼女は「Jigumiはとっても綺麗だから、(この曲を)めちゃくちゃしたかった」と日本のJigumiにその曲を聴かせたかった理由を話し、ファンを感動させていた。
最後の曲を披露する前に、彼女は「Jigumi、今日は幸せでしたか? 今はJigumiたちの声が聞けないのはさみしいですけど、これからはたくさんみなさんに会いに来るので楽しみにしてください。いつも愛をくださってありがとうございます。もっとみなさんを幸せにしますから。日本の活動も一生懸命頑張ります」と伝えた。YENAが一度ステージをはけると映像が流れ、「Jigumiが幸せであってほしい」、「世界で一番Jigumiを愛している」といった日本語のメッセージが伝えられた。
映像が終わると、黒のうさぎ耳の帽子を被ったYENAが再登場。ノイジーで軽快さのあるギターサウンドが魅力の「SMARTPHONE」を披露。曲の途中に吹雪の映像が流れると、吹き荒れる雪の中で「お元気ですかぁー!」と叫び、映画『Love Letter』のシーンを入れる面白い演出を入れ込みつつ、YENAの明るくエネルギッシュな魅力を炸裂させた。
ファンのアンコールを求める手拍子に応えて登場したYENAは、「Before Anyone Else」を甘い歌声で歌い、ファンの心を優しく包み込んだ。
最後に彼女は「お疲れさまでした。YENAのファーストファンミーティングはどうだったんですか? 本当にJigumiの皆さんに会いたかったですから、毎日どんなステージしたら良いか、考えをいっぱいしましたけど、どうでしたかな? 本当に楽しんでくれたなら良いですし、今日は一緒に時間を過ごすことができて幸せでした。待っていてくれてありがとうございます。私がいっぱい日本でも活動をしますから、今から皆さん期待してくださいね。今よりたくさんもっと上手に日本語になります。いつも応援してください。私のヤバい日本語わかりましたか? 本当に、チンチャ優しいです。Jigumiは優しいです。行かないといけない・・・。本当に来てくれてありがとうございます」と日本語で伝え、別れを惜しみながら、「バイバイ」と言ってくるくると回ってステージを去り、最後まで楽しく笑顔の絶えないイベントとなった。
text:Zackey
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