俳優の横浜流星が12日、ボクシングのプロテストに合格したことを発表した。

俳優の佐藤浩市とダブル主演を務める映画「春に散る」(瀬々敬久監督)でボクサー役を演じるにあたり、自身がプロボクサーになる必要があると思い始め、撮影に挑んだ時にはすでにプロの技術が備わっていたが、宣伝活動が本格始動する段階でプロテストの受験を決意。

昨年4月から役作りでボクシングジムに通い始めたというが、それから1年2カ月で日本ボクシングコミッション(JBC)が開催する実技(スパーリング)テスト、筆記テストなどをクリアし、4回戦に出場可能なC級ライセンスを取得した。

横浜は中学生時代に極真空手で世界王者になった経験もある。テスト当日を振り返り、「当日は空手をやっていた当時の気持ちを思い出し、久々に心が燃えました。あの時の気持ちをまたこうして味わえて、自分は本当に格闘技が好きなんだと再確認できましたし、反省点もありますが、やって来たものを全て出しきれたので今はホッとしてます」と胸中を明かした。

横浜の親友といえば、ともに幼少期から空手で活躍していた、キックボクシング無敗でボクシングに転向し、4月にまさに鳴り物入りで華々しくプロデビューを果たした那須川天心。

さすがに顔が〝商売道具〟の横浜がプロの試合に出ることはないと思われるが、ボクシング界を盛り上げるために那須川とのエキシビションマッチでの〝対決〟ならありそうだ。

「以前、横浜は那須川のユーチューブに出演した際、『すぐにプロのキックの試合に出れる』と太鼓判を押されたほどの格闘技センスの持ち主。いくら役作りのためとはいえ、横浜ほど多忙な俳優がプロライセンスを取得するのは異例。横浜と同じ事務所に所属する、武術世界大会で金メダルを獲得した女優の山本千尋が昨年女子のプロボクシングライセンスを取得したのにも刺激を受けたのでは」(芸能記者)

今後、ボクシング界の盛り上げに多大なる貢献を果たしそうだ。