次世代のスター芸人を発掘する「ツギクル芸人グランプリ2023」の決勝大会が8日、フジテレビ系で生放送され、ナイチンゲールダンスが4代目チャンピオンに輝いた。

同大会は業界団体・一般社団法人日本音楽事業者協会が2018年まで主催し、実施していたお笑いハーベスト大賞の後継大会として19年から開催。

地上波のプライムタイムのテレビ番組レギュラーを持たないお笑い芸人が出演し、その他の賞レースとの違いとして、審査員として民放各局の現役番組制作者たちが参加していのが大きな特徴だ。

同コンビは吉本のNSCを首席で卒業し年間700本のライブをこなす実力派。劇場で磨きをかけた自信作のネタ「セレクトショップ」「ハンバーグ屋さん」を披露し圧勝した。

闘いを振り返り、ボケの中野なかるてぃんは「本当に取れてよかった」と語り、ヤスも「1個も賞が取れてなかったので」とホッとした表情。今後の目標を聞かれると、ヤスは「全部の賞レースを取りたい。まずはM―1、コントはやってないけどキングオブコントも、R―1も…」と意気込んだ。

山梨生まれの中野は7代続く医者の家系に生まれ、一橋大法学部卒業。長崎生まれのヤスは日本大学法学部を卒業。大学時代、ヤスが一橋大学のライブを観覧した際に中野へ声をかけてコンビを結成し今年で8年目を迎えた。

「歴代の優勝コンビはザ・マミィ、金の国、ストレッチーズだったが、どのコンビもいまだにブレークを果たすことができていない。このままだったら大会の存在意義を問われることになりかねないだけに、ナイチンゲールダンスの2人にはブレークして、『ツギクル』が世間の注目を浴びるようにアピールしてほしいもの。今後は大会関係者の多大なる期待を背負って活動を続けることになりそうだ」(フジ関係者)

大会後、最初にどの番組に抜てきされるのかも気になるところだ。