スタジオジブリの宮崎駿監督が手がける10年ぶりの長編作品『君たちはどう生きるか』が14日に公開され、これまであらすじはおろか、キャストも一切発表されてこなかったが、主人公の声優を俳優の山時聡真が務めていることを各メディアが報じた。

昨年12月に公開日が発表となったが、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、「映画の内容を事前に一切明かさない」という、これまでのジブリ作品では異例の宣伝方針を掲げ初日を迎えた。

主な声の出演には菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村佳乃、木村拓哉(特別出演)、竹下景子、風吹ジュン、阿川佐和子、滝沢カレン、大竹しのぶらが名を連ね、主題歌は米津玄師「地球儀」。音楽は久石譲氏が担当している。

物語の舞台は、第2次世界大戦下の日本。山時が声優を演じる主人公は入院中の母を火事で亡くし、父親の再婚に伴って田舎へ移り住んだ少年・牧眞人。言葉をしゃべるアオサギに導かれ、不思議な世界へと冒険に出るストーリーだ。

注目作に抜てきされた山時は、5歳の頃、スカウトをきっかけに芸能の仕事をするようになったが、家の都合で6歳の時に福岡に引っ越し。それでも、引き続き芸能の仕事をする中で映画「ゆずの葉ゆれて」に出演しデビュー。その後、東京に戻った。

以後、NHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」、NHKのドラマ「ひきこもり先生」、Netflixで配信中の「THE DAYS」、映画「CUBE 一度入ったら、最後」、「死刑にいたる病」、「ラーゲリより愛を込めて」など話題作に出演している。

「菅田の事務所はこのところ、若手俳優の育成がうまく業界内でも話題になっているが、今後の推しは山時。今後、映像作品の露出がどんどん増えるだろう」(映画業界関係者)

15日にスタートする、松岡茉優主演の連続ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ)で生徒役を演じる。