“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが、『第74回NHK紅白歌合戦』(2023年12月31日)で披露した「アイドル」スペシャルコラボステージのパフォーマンスがネットで話題となっている。
アニメ『推しの子』の主題歌に起用された「アイドル」は2023年大ヒットを記録。昨年4月13日にYouTubeに公開された同曲のMVは4億回再生、ストリーミング再生数は史上最速の7カ月で5億回を達成。加えてYouTubeの音楽チャートで日本語楽曲初の世界1位を獲得、さらにアメリカのBillboard Global Chart「Global Excl. U.S.」で1位を記録し、日本の音楽シーンのみならず世界的にもヒットした1曲だった。
国内のテレビで初披露となった「アイドル」は、ano、櫻坂46、JO1、Stray Kids、SEVENTEEN、NiziU、NewJeans、乃木坂46、BE:FIRST、MISAMO、LE SSERAFIM、紅白司会を務めた橋本環奈、スペシャルダンサーとしてアバンギャルディとREAL AKIBA BOYZが参加し、錚々たるメンバーが出演。
2023年を席巻した“アイドル”たち、日本でも人気の韓国グループとのコラボによって、今回の紅白のテーマとなっている『ボーダレス』を体現した演出となっていた。楽曲に乗って続々と登場するアーティストたちのパフォーマンスは、お祭りのような賑やかさ。今年の紅白を象徴した瞬間で多くの視聴者の心をとらえて離さなかった。また、anoが舌を出したポーズと橋本環奈がブレイクするきっかけとなった奇跡の写真を彷彿とさせるポーズ、“天使と悪魔”と表現される写真の再現は、企画したスタッフを称賛する声があがるなど、SNSで大きな反響を集めていた。
満を持して「アイドル」国内テレビ初披露が、こういったスペシャルなカタチで披露されたのも、ファンや視聴者の心を揺さぶった要因のひとつかもしれない。コラボという言葉も世間に定着して当たり前のように存在しているが、改めてコラボの相乗効果、音楽のちからを強く感じさせてくれた企画だった。今回の紅白のパフォーマンスで、楽曲「アイドル」の完成形にたどり着いたと言っても過言ではない。それぐらいのインパクトがあの瞬間にあった。