優勝者のヤン・ホンウォンを含む、TOP3のチェ・ハミン、チョ・ウォヌの合同インタビューのなかで、ヤン・ホンウォンは自身の過去について語りました。
ヤン・ホンウォンは放送の序盤から“どうせ優勝はヤン・ホンウォン”と言われるほどの実力を兼ね備えたラッパーでした。彼は過去にも「SHOW ME THE MONEY」に出演するなど、その実力は保証されたものでした。
しかし、「高校ラッパー」に出演するようになって明らかになったのは、彼の過去の“人格”についてでした。彼の同級生だと名乗る人物はヤン・ホンウォンから受けたいじめの事実や学校暴力の過去をインターネット上に書き込みました。
これを受けてヤン・ホンウォンは番組を降板するのではと囁かれましたが、最後まで出演を続けました。
このことについてヤン・ホンウォンは「多くの人々に批難を浴びたのは初めてだった。このように批難を浴びる前から僕自身が過去を振り返りましたし、この機会に多くの人々に批難をされながら、今一度(自身を)振り返るようになった」と語りました。
続けて「耐えながらも辛かったですが、辛いのは当然のことだと考えた。振り返りながら、良い人になれる方法を考えていた」と明かしました。
ヤン・ホンウォンは、自身が傷つけてしまった友だちの許しを得るのを待っているところだといいます。共通の友だちを通じて被害者へ連絡を取ろうとしたヤン・ホンウォンは「その友だちは“二度と思い出したくない”と言ってるそうです。謝罪を受け入れる考えはあるが、(高校ラッパーの)撮影の途中には受けるつもりはないと言ったそうだ。だから今、その友だちの連絡を待っているところです」としました。
「高校ラッパー」優勝後、数多くの芸能事務所からラブコールを受けたというヤン・ホンウォン。彼はこれからもラッパーとしての夢を育てていくつもりだといいます。彼は「僕は小心者ですが、音楽の前では小心者ではない。僕の歌で平穏を与えるというよりも、聴いている人の考えや行動を変化させられるようなメッセージを伝えるアーティストになりたい」と語りました。
ヤン・ホンウォンは過去の論乱を引き起こしましたが、実力は誰もが認めています。彼は優勝が決まった時「(論乱に)打ち勝って優勝できた」と言いました。しかし、過去がない現在はありえないのです。
これから先、彼がラッパーとして大衆に認められるようになるには、自身が残した約束を果たさなければなりません。被害者の友だちに謝罪をし、許しを得てこそ、彼が本当の成長を遂げる時がやってくるのでしょう。
そんな「高校ラッパー」はシーズン2の放送も決定しました。コ・イクチョPDは「視聴者たちが参加者の人格にここまで敏感だとは予想もしていなかった。見ている方が不快にならないよう、格別に神経を使いたい」としながら「過去に失敗を犯したとしてももう一度チャンスを与えるというのがこのプログラムの“美徳”です」と伝えました。