『誰よりもつよく抱きしめて』公開記念舞台挨拶
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三山凌輝、久保史緒里、ファン・チャンソン、永田凛、内田英治監督が先日、都内で行われた『誰よりもつよく抱きしめて』公開記念舞台挨拶に登壇した。
本作『誰よりもつよく抱きしめて』は、感涙必⾄の究極の純愛⼩説として話題となった新堂冬樹の同名⼩説「誰よりもつよく抱きしめて」(新堂冬樹・著、光⽂社⽂庫)の映画化。強迫性障害による潔癖症により恋⼈にさえ触れることが出来ない主⼈公。愛していながら、すれ違う恋⼈を繊細に描いた。
三⼭は、強迫性障害による潔癖症で、愛する⼈に触れたくても触れられないという葛藤を抱えた主⼈公・⽔島良城を演じた。
三⼭はこの作品を、決して病気の部分だけにフォーカスして役をつくったわけではないと語り「そういう病気を持ってらっしゃる⽅が⼤勢いるのは間違いないんですけども、その苦しみ⽅や症状は本当に⼈それぞれ。僕は今回、⽔島良城という⼈間にフォーカスを当てて向き合うということを決めました。⼈間が⼈⽣を⽣きていく上で、それぞれに葛藤だったり、その⼈にしかない悩みというものがあるということを伝えたいというのが作品のテーマでもあったので」と明かした。
三⼭とチャンソンは内⽥監督が「今⽇も楽屋でイチャイチャしていた」と明かすほど仲が良いそうで、三⼭は「最近、チャンソンが久保ちゃんによく⾔うセリフがあって、3 ⼈で盛り上がると、急に久保ちゃんが⼀歩引いたように、僕たちを⾒て『仲いいね』と⾔ってくるんですけど、チャンソンが『逃げるな』って⾔うんです(笑)」と明かし、和気あいあいとしたキャスト陣の関係性をうかがわせた。
三山は「みなさん『チャンソンと凌輝、仲いいな』と⾔ってくださるんですけど、⼈として根底にある思いやビジョンの描き⽅がすごく似ていて、ある種、鏡を⾒てるようでリスペクトしてるし敬愛しています」とニッコリ。
そして「今年 26 歳になるんですけど、ひとりの⼈間としてフェーズが進んでいく歳になると思っています。チャンソンも⾔っていたように、今があって、今をどう⽣きるか︖ それを⼤切にするからこそ未来も考えられると思うので、その両⽅のバランスを意識して⽣きていこうと思っています」と語り「それをどうしたら感じ取れるのか︖ 昨⽇、公開した映画があります。『誰よりもつよく抱きしめて』を⾒ると、⼈間の感情が揺さぶられて『私もこういう気持ちあったんじゃないか︖』とか『こんなモヤモヤする気持ちあるな』、とか『でも好きな⼈にはこうしたい』、『僕はこう愛されたい』――そんな⼈間の感情が⾏き交う素晴らしい映画になっています。『誰よりもつよく抱きしめて』公開されました。よろしくお願いします︕」と最後はラップ調でシャウトするように客席に向かって⼒強く呼びかけ、客席からは温かい拍⼿がわき起こった。