減量を意識すると、どうしても食事全体の量を少なめにしがち。すると栄養が偏ってしまう、あるいは栄養不足になってしまうというリスクも生じてきて、健康を考えると、あまりよくありません。ダイエットに望む多くの方は、なるべくなら、少ない量でも十分な栄養を摂って賢く身体を整えていきたいと考えるのではないでしょうか。
そんなかたにオススメしたいのが、ブラウンフード、未精製の食品です。もともと、お米も麦も胚芽や糠と言った殻のような部分をまとっているのですが、一般にはこうした部分は削ぎ落とされ、精白された状態で出荷・流通しています。
ですが一方で、取り除かれてしまった糠にこそ栄養がつまっているという一面もあり、勿体ないという見方もできます。一物全体といって、自然の恵みである“実り”は、ありのままを余すところ無く全ていただくのが効率が良いとする考え方もあるくらいです。お米だったら精白米よりも玄米、小麦なら精白麦よりも全粒粉、いつも捨てている人参や大根の皮も本来は一緒に食べると最も栄養が摂れると言われています。
パン好きな女性も多いと思います。精白麦を主原料にバターやチーズをふんだんに使った菓子パンや調理パンは軽い食感ですが思っているよりもずっとカロリーが高く、消化も早いのですぐにお腹がすいてしまいます。ダイエットには不向きな食べ物と言えるのかもしれません。
パンで言うと、精白麦の白い食パンのGI値が91なのに対し、未精製の全粒粉を使ったパンは50です。GI値が低いほど、身体に取り込まれる糖の吸収が穏やかで脂肪になりにくいということですから、パンの選択を変えるだけで、いつもの量を食べても太りにくいということになります。お米の場合は、精白米のGI値が81、玄米の場合は55ですから、同じように太りにくい選択ができますね。
つまり、ブラウンフードを選ぶだけでダイエットになるのですから、驚きです。あとは食事の際によく噛み、サラダなど生野菜からたっぷり生きた酵素を摂ると良いでしょう。
できるだけ栄養の詰まったブラウンフードを選んで、無理なくスマートなダイエットにお役立てください。