インターネット社会が活発でメカに強い国、韓国。幼稚園児、小学生でさえもパソコンをなんなくこなせる韓国には、街のいたるところに「PC(ピーシー)バン」と呼ばれる、インターネットカフェがあります。多くの人が自宅にもパソコンがあるにも関わらず、なぜこのような施設を利用するのかというと、対戦ゲームなどにその魅力があるそうです。画面のなかのオンラインゲームを、オフラインで友だち同士ならんで操作ができる点、そしてパソコンの性能のよさから、PCバンにハマる人が多いようです。未成年に対しては利用時間の制限がありますが、基本的には24時間営業しているところがほとんどです。このような背景から韓国にも多くの「ネット廃人」が存在するのも現実です。

そんなちょっぴりダークなイメージを感じるPCバンですが、ふいに役立つ瞬間があります。たとえば、出先で急な印刷物が必要になった場合。どこにおいてもPCバンはあるので、駆け込むことができます。同じ原理でいくと、旅行中にもメールチェックや連絡のやり取りにPCバンは使える!ということになります。会員登録をすると1時間あたり800ウォン程度、会員登録なしでも1時間あたり1,000ウォン程度で利用できるのも嬉しい点です(プリント代金は別途)。

先日、約3年ぶりぐらいにPCバンに行くことがありました。そこで驚いたのはサービスのよさ!これまでもカウンターでは、ジュースやスナック類、カップラーメンなどの販売がされていましたが、今は、わざわざ席を立たなくても、使用中のパソコンの操作画面でこれらを注文することができ、席まで運んでもらえるサービスが主流のようです。さらにメニューがとても多様で、もはや3食をここで済ませられそうなほど。

本格コーヒーのオーダーから


チャーハンなどの軽食


ラーメンにはトッピングまでも選べます。



まさに新世界!座り心地満点のらくらくチェアーに大画面。ゲームのみならず映画などを観る際にも言うことなしのPCバン。ハマらない程度に利用してみたい、韓国のおすすめスポットと言えそうです。