デビュー時は永遠を約束しますが、現実は冷たいものです。アイドルグループの7年のジンクス。それを超えるには成功が担保されていることと、メンバーたちの団結も維持しなければなりません。簡単に見えて実は難しい条件です。

2009年にデビューしたアイドルメンバーたちが今年専属契約満了を迎え、それぞれ自分の道を探しています。再契約をする者、チームを脱退する者、チームが解散する場合もあります。この時期を乗り越えたグループは、だからこそ偉大だと言えます。その中には様々な荒波を越えてきた「WonderGirls」がいます。

「TellMe」「SoHot」「Nobody」の三連続でデビュー直後からスターダムに上った「WonderGirls」ですが、花道だけを歩いてきた訳ではありません。むしろこんなにたくさんのメンバー交代を繰り返したグループはまれです。

また歌謡界の頂点に上った瞬間アメリカ進出に挑戦しましたが、注目するほどの成果を上げられなかったことも事実です。
しかし「WonderGirls」のメンバーは長い空白期間にも関わらず、その間に「作られたアイドル」から「自ら作り出すアーティスト」への成長を遂げました。

去年4人組バンドというチームのアイデンティティを変える挑戦も好評で、脱退したメンバーたちを応援したり変わらぬ友情を見せてきました。そうして7年のジンクスを乗り越え、彼女たちはデビュー10年を迎えます。たくさんの試練を乗り越えてきた彼女たちのカムバックが素晴らしいのも頷けます。