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MBCドラマ「ビッグマウス」は、地上波放送の限界のみを証明したことになりました。
地上波ドラマがNetflixなどOTTドラマに比べて競争力が落ちる理由のひとつが「シーズン制」に対して保守的なせいだ。NetflixのようなOTT作品は、基本的にシーズン制への可能性が開かれています。ドラマがうまく行けばシーズン2、3まで作るのに躊躇しない。一度作って、人気があれば次の話も作るように道を広げていきます。
シーズン2、3の道が開かれていると、制作サイドも余裕ができるわけです。今すぐ、シーズン1ですべての話を完結しなくてもいいからです。いわゆる「未回収のネタ」はシーズン2のための連結であり、視聴者をつかんでおくツールになります。
ところが地上波はそうではない。編成や費用など様々な制作条件のためにシーズン制に対して保守的にならざるを得ない状況です。そのため、一旦最終話にすべてを完結させなければならないという焦りがあります。最終話に突然すべての葛藤が解消されたり、ずっと積み重ねてきたキャラクターのイメージが最後話で崩れる状況がしばしば繰り広げられるのも「結末」を下すという圧迫感のためです。
「ビッグマウス」もそうだったようです。シーズン2の話が出ているが、当初シーズン制を念頭に作ったドラマではなかったです。このせいで無条件最終話に集結しなければならなかったため、「結末」に対する制作サイドの強迫観念が如実に現れた結果となったようです。
コ・ミホ（ユナ）を死に至らせた部分が視聴者の共感を得ることができなかった点はさておいても、最終話でパク・チャンホ（イ・ジョンソク）がチェ・ドハ（キム・ジュホン）を殺害した場面においては、これまで見せてきたパク・チャンホの姿と比較するとふさわしくなかったと言われています。解決されないまま流れてしまった設定や納得しにくいキャラクターの結末もひとつやふたつではなかったようです。白黒画面に切り替えて速報を見るように素早く処理された内容は焦った感じが見え見えだったようです。
結末に余裕がなかったとして。シーズン2、3まで保障された状況でさえあったら、「ビッグマウス」がこれほど急に結末を下したのだろうかと思うと残念です。「竜頭蛇尾（最初は勢いがよく盛んであるが、終わりになると衰えてしまうこと）だった」という視聴者の批判が残念な理由がここにあるようです。
主人公イ・ジョンソクとユナは拍手を受けるに値します。
イ・ジョンソクは努めて冷静な表情で「ビッグマウス」をリードしたが、イ・ジョンソクの特技が作品を変化させながら、その冷たい表情の中にあたたかさを見せたり、怒りを表したり、悲しみと愛を引き出したりするという点です。2016年に満27歳の時に受賞したMBC演技大賞は早いと言えなくもなかったが、イ・ジョンソクが大賞というタイトルに振り回されず、どれほど誠実に演技の深みを増す努力をしているのか、今回の「ビッグマウス」で明らかに感じ取れました。イ・ジョンソクでなかったなら、誰がパク・チャンホを演じることができただろうかチ言われています。
ユナの最近の歩みは、ユナがどんな俳優になりたいかをはっきりと感じさせています。以前、KBS 1TVのドラマ「君は僕の運命」のチャンミ役を考えると、ユナの急激な成長は驚くべき地境です。ユナが映画「コンフィデンシャル/共助」「EXIT イグジット」「手紙と線路と小さな奇跡」を経て今回の「ビッグマウス」までを見ると明らかです。ユナの目標がただ「きれいな俳優」ではないという事実です。
- chunchun
韓国のことは任せてください。
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