お笑いコンビ・EXITのりんたろー。が15日、都内で自身初となる著書『自分を大切にする練習 コンプレックスだらけだった僕が変われたすべてのこと』(講談社)の発売記念イベントを開催した。
同書は自分を見失っていたEXIT結成前のこと、芸人をやめようとしたときに救ってくれた同期と先輩のこと、彗星のごとく目の前に現れた相方の兼近大樹のこと、美容芸人と容姿いじりのこと、芸人として売れるということ、売れ続けるということなど自身の内面と向き合い続けた道程を赤裸々に書き下ろした自伝エッセイとなっている。
りんたろー。は、自分の気持ちを伝える上で、文章を書くのが一番得意だそうで「あんまり自分の気持ちをしゃべるというのはそこまで得意じゃないというもありますし、テレビでも与えられた時間の中で自分の思っていることを表現しなきゃいけなかったり、ネットニュースも一番引きのあるところを取られて拡散されちゃったりとか、音楽でも頭の40秒ですべてを表現しないといけないみたいな時代の中で、自分の気持ちを余すことなく書けるのが文章でした。みなさんにインプットしてもらうも、自分のペースでゆっくり読めるのが本なのかなという感じで、自分の気持ちを表現するんだったら本かなというのが、結構自然な流れでした」と説明。担当編集者から「いろんな書籍を担当してきましたけど、ものすごくレスポンスが早かったです」という声が届いた。りんたろー。は「チャラ男なんで、そこは手と筆が早いということで」と笑わせた。
周りの反響について聞かれると「相席スタートの山添くんと仲いいんですけど、僕が芸人を辞めようかなと考えているときに、その時の一言が僕に刺さって今に至るという、2人で涙を流した熱い夜があったんですけど、そこを『勝手に活字にするな』とは言われました。芸人として照れくさい部分があったりして、僕は惜しみなく書いてしまったので、彼のクズ芸人としてのブランディングにちょっと傷をつけたかもしれないですね。みなさんに言っておきますけど、あいつ、めっちゃちゃんとしてますからね。めっちゃちゃんとしている良い奴なので、そういう目で見てあげてください。『頑張ってクズやってんな』って。 僕はチャラ男なので」と語った。
どんな人に読んでもらいたいかと聞かれたりんたろー。は、「まだEXITのイメージが“ヘイヘイポンポン”だけで止まっている人にも読んでほしいです」とアピールした。チャラ男キャラのりんたろー。だが、今まで“チャラいように見せて本当は真面目と言われいるそうだが、「どっちも本当で、チャラいし真面目なんですよね。どちらもウソじゃないんですよ。譲り難いものがありますよね。これからもチャラついていきますよ。80歳くらいまでチャラつきます。DJ KOOさんを目指して頑張っていきたいなと思います」と意気込んだ。
今後については「このタイミングでアウトプットできて自分を整理できた機会でした。そこからまた、唯一無二の芸人になるために、いろんなところに顔を出しながら、お笑いという軸を持ちつつも、でっかいアリーナとか、武道館とかで、EXITとしてイベントをやりたいです。音楽もやりつつ、ネタもコメンテーターもやって、それがオリジナリティーになるんじゃないかなと思います。コンテンツを繋ぐ架け橋になれればとうれしいですね」と目を輝かせた。
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