俳優の東出昌大が10日、都内で行われた主演映画「天上の花」公開記念舞台あいさつに、共演の入山法子、片嶋一貴監督らと登壇したことを、各メディアが報じた。

東出は同作で萩原朔太郎を師と仰ぎ戦争詩を書きながら、妻(入山)にDVを行う詩人・三好達治を怪演。記事によると、東出が登壇すると客席から、「完全復活おめでとうございます!ブラボー!」と声を掛けられ「ありがとうございます」と笑顔を見せたという。

東出の周囲からも好評だそうで、「友人の映画ライターや批評家にも新境地と言っていただけた。こんな壮絶な役は今までやったことがなかったですが、台本通り一生懸命やったらそう言っていただける作品になった。みんなで一丸となって濃密な撮影期間を過ごせた」と感無量の面持ちだったという。

「これまで東出は、TBS系のドラマ『あなたのことはそれほど』(17年)では、波瑠演じる妻の浮気に気づいてからは狂気的で異常な行動をとる夫役を演じたが、あの時はまだ振り切れていなかった。2020年1月、女優の唐田えりかとの不倫を報じられて大バッシングを浴び、女優の杏と離婚。その後、女性関係の問題で今年2月に所属事務所を退社。自分のせいもあるが取り巻く環境が大きく変わってしまったが、おかげで内面が成長。それが演技の幅を広げ、今作での怪演につながったのだろう」(芸能記者)

ここに来て、東出は関東近郊の人里離れた山奥に移住。もともと趣味だった狩猟を生かして自給自足同然の生活を送っていることが報じられたが、自分に向き合う時間が増えたはずだ。

「杏は3人の子どもとともに仏・パリに移住。東出がしっかり慰謝料を支払うことで話し合いが付いたようだが、東出としては、役者として結果を出して胸を張って3人の子どもたちに会いたいところだろう」(同)

いずれも主演作で、来年1月には「とべない風船」、3月には「Winny」が公開を控えている。