14日放送の『たまむすび』(TBSラジオ)で、お笑いコンビ・博多華丸・大吉の博多大吉がM-1グランプリ審査員の難しさについて語った。

番組では、18日に決勝が行われるM-1グランプリの審査員に大吉ば抜擢されたということで、そのことについて話していた。

その際、大吉はM-1の審査員の難しさについて「何が難しいかって言うと、基準がないんですよ!」とコメント。例としてネタ披露の制限時間についての話を出し「一回戦は2分とか。準決勝は4分って時間制限で、4分過ぎそうになったらサイレンが鳴るんですよ、舞台上で。だから、4分以内にネタをどうするっていうのがあるんですけど」と準決勝までは制限時間が厳格に決められていると話した。しかし、決勝は違うそうで「生放送(決勝)は4分って決まりだけど、超えたらどうだってペナルティは特にないんですね。大観衆の前で、人生かけた闘いをやってるから、まあ延びるんですよ」と時間の部分では緩くなっていると明かした。

このネタ披露の時間の差はかなり影響があるそうで大吉は「4分10秒で終わった漫才と、4分30秒で終わった漫才って、絶対4分30で終わった方が、なんか有利になるんですよ。それだけ間をとれるから、どんどんお客さんを巻き込めるんですね」と解説。「多少は延びるって分かってるんで、その辺はちゃんと考えますけど。にしても、どこまで延びていいのって‥」と特に明確なペナルティがないのでどう判断していいか悩みどころのようだ。

パーソナリティの赤江珠緒が「時間だけでも、確実に明確なラインがあるわけじゃないんですね」と話すと、大吉は「決してプロレスを批判する表現にとらないでね!? 準決勝までは、総合格闘技のルールでやってるんですよ、細かく厳しく。『時間は1秒でも遅れるな』『下ネタはすぐ失格』とかなるけど、決勝のみプロレスみたいになって、カウントを入れるのがレフェリーによって違うとか。凶器攻撃も見て見ぬふりするレフェリーもいれば、すぐアウトっていう人もいる」と全く違う競技になると話したのだった。

そうした難しさがある審査員だが、M-1を放送するABCテレビ側からは、殆ど決まり事などは言われないそうで、大吉は「最初で最後のABC(テレビ)さんからのアドバイスなんですけど、『一組目で、あんまり高い点数入れちゃうと後半厳しくなりますので、その辺はご考慮ください』だけで、あとはおまかせしますなんですよ」と明かしたのだった。