「東京ガールズコレクション」などに出演するモデルやファッション雑誌で活躍する読者モデルなど、現在は“モデル”と名乗れる仕事は幅広く、残念なことに“モデル”を名乗ることのハードルはとても低くなった。「モデルをやっているんだ、じゃあ将来は女優さんになれるといいね」など、昨今ではその存在がとても軽い印象をもたれることもある。

しかし、モデルという仕事は本来、決して簡単に口に出して良いものではない。ブランドの象徴でありインスタグラマーのような皆さんが想像しているような軽い仕事でもない。そしてもちろんのこと他の仕事のためのステップアップのために名乗ってよい職業でも決してない。

本来、世界のコレクションでウォークするショーモデルこそが、モデルであり、それは世界を相手にするプロフェッショナルな仕事なのだ。

鎌田大祐という日本のモデルをご存じだろうか?鎌田はショーモデルとして、世界的な実績がありながら、国内での世間的な知名度は比例をしていない。

実はそれには“ショーモデル”ならではの理由がある。ショーモデルは契約している商品のイメージを崩すようなことができず、デザイナーの許可がなければ、テレビ、雑誌等などに出演することはできない。他のメディアに露出をするような仕事とは兼業しにくいのが、本来の“モデル”という職業なのだ。実際に鎌田は日本では俳優のオファーもあったそうだが、断ったという。
モデルにこういった細かい契約の縛りがあることを日本中の多くが知らないのが残念だ。

逆に言えば、露出が多いモデルは“プロ”のモデルとは言えない。

例えば、ニューヨークやパリで鎌田の名前を聞けば、本場のファッションショーを見に行くことが好きな人は知っているだろう

「Daisuke Kamada」それは日本を除いたうえで、世界的な知名度があるのだ。

世界的な大手のメディアでも鎌田を紹介しているものを見つけた。日本人に分かるようにどのような雑誌かも説明しよう。

LAweekly(言わずと知れたアメリカの大手雑誌)
デイリー・フロント・ロー(編集長のニロはニューヨークコレクションウィークの創刊号を発行)
Thisis50(アメリカ・大手音楽メディア 日本でいうオリコンの上位互換)
influencive(オーストラリアの起業人特集メディア)

そんな鎌田大祐のキャリアを確認してみよう。14歳でスカウトされ、モデルの道へ進むことになった鎌田はニューヨークコレクションを皮切りに、スペイン・マドリードで開催されるシベレス・コレクション、アメリカ・ポートランドで開催されるポートランド・ファッションウィークなどに出演。圧倒的な存在感で世界的な注目を集めた。

公表されている実績として

Kenzo
Calvin Klein
Dior
Givenchy
Comme Des Garcons
Fendi
ISAORA

また、アサヒビール、日本コカ・コーラ、GEORGIA/NOMEL’s、Dism、プリマヴィスタ、スカルプDシャンプー、メゾンフランシスクルジャン、ブラウン(シリーズ9プロ)など名だたる企業や商品のスチールモデルやCMも務めた。

最近はインスタグラムのブームで、さもスチールモデルが、さもお手軽で簡単な仕事に見られてしまう傾向があるようだが、いかに企業や商品のコンセプトを無理なく際立たせるかということには、プロとしての巧みな“技”があり、決して生やさしい仕事ではない。

しかし、鎌田は“世界的な人物なのに名前が知られていない”と、少しミステリアスな存在とも言える。

余談だが、そんな彼のミステリアスなイメージに拍車をかけるちょっとした事件があった。鎌田はSNSで氏名や顔写真が無断で使われたなりすましが1年で100を超え乱立するという被害を受けたことがあった。そこで鎌田は法的手段をとり、裁判所がSNS側に情報開示命令を下したことがニュースになった。

某全国紙では一面でそのことが報じられたが、同じ日の一面にはある自動車メーカーの元経営者が保釈されたとの記事も掲載されていたことで、「世界的な人物の不思議な組み合わせ」と、ちょっとした話題になった。
(鎌田が世界的に知名度があるからこそ、騒がれた一件である。)

また、鎌田は都内プロダクションから独立し、18歳から自身で創業していた株式会社小さな彗星を自身のマネジメント事務所とするとともに、他のタレントのマネジメントやメディアコンテンツの分野にも進出している。

彼の会社と取引や、彼と面識があっても彼がショーモデルとは気づいていない方も多いだろう。気づかないところで、鎌田と接点ができているかもしれないと考えると、やはりミステリアスだ。

そんな鎌田は今後もショーモデルとして、パリコレクション、シンガポールファッションウィークなどの舞台を視野に入れて活動を続ける。ショーモデルとしては今後もメディアで派手な露出をすることはないだろう。熱心な映画監督が彼を説得することを期待したい。

鎌田の世界への挑戦は今後も続く。着実に実績を築く鎌田の挑戦を日本人として見守りたい。

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