2022年12月4日、千葉県・松戸 森のホール21 大ホールにて8人組ボーイズグループEPEXの来日公演「EPEX 1st CONCERT <EIGHT APEX> in TOKYO」が開催された。
コンサートは10月にリリースされた4thミニアルバム「愛の書 Chapter1. Puppy Love」の新曲も日本で初披露され、EPEXとZENITH(ファンの呼称)のお互いの愛が溢れる空間のなか行われた。
本記事では昼公演をレポートする。
開演時間が過ぎ、会場にサイレン音が鳴り響くとオープニング映像が流れ、ファンの期待と緊張感がみなぎる中、EPEXがステージに登場! 会場が悲鳴のような歓声に包まれると、1曲目に「Anthem of Teen Sprit」を披露。グルーヴ感あふれるギターと疾走感のあるシンセサウンドに、「Brom pom pom bom pom pom」とアグレッシブに叫ぶEPEXのパワフルなエネルギーが重なり、会場の熱気を一気に上昇させる。2曲目はダークでミステリアスなトラップサウンドが印象的な「Lone Wolf」。孤独な一匹オオカミの叫びを妖艶で力強いパフォーマンスで表現し、ファンの心を惹きつけた。
パフォーマンスを終えると、「東京に来ましたー!」と元気よくあいさつしてから自己紹介へ。“セクシー担当”のミュー、“筋肉ムキムキ”のジェフ、“スウィートボイス”のエイデン、“ZENITHの愛”ドンヒョン、“雪の王子様”アミンといった特徴のわかる自己紹介のほかに、「イェワンが来たよ!」と親しげで気さくなあいさつや「あなたの瞳に乾杯」という決めぜりふでファンをメロメロにさせるウィッシュ、「お姉ちゃんの猫、ベクスン」と言って愛嬌を振りまくなど、個性あふれる自己紹介に客席からは「かわいい!」という声が漏れていた。
2022年6月に初来日し、約半年ぶりに戻ってきたEPEX。久しぶりのファンとの再会にエイデンは「半年前からやりたいことがあったんです。『東京!』と言ったら、拍手してもらいたいと思っていました」と思いを打ち明けると、実際にやってみることに。そしてメンバーが「せーの」で「東京!」と客席に呼びかけると、大きな拍手が会場を包み込み、満足げな表情を浮かべるメンバーたち。思わず漏れてしまう歓声は仕方ないものの、コロナ禍でファンの声出しはまだできない状態。そんなもどかしい状況でもできる限りファンとコミュニケーションを取り、一体感を味わいながらライブは進んでいった。
「今日のペンライトの色はブルー!」と言ってペンライトの色を統一させ、「一緒に楽しむ準備できていますか?」と投げかけると、ファンは大きな拍手で呼応。そして、ビッグになるという大きな抱負が込められた「Go Big」、ランウェイを歩くモデルのように次々とメンバーが入れ替わっていく「Cyanide」、誰にも打ち明けられない無力な心を表現した「Burnout」などを続けて披露し、しなやかかつキレのあるダンスを披露した。歌い終えた彼らに拍手が送られる中、MCでは日本に着いてからのトークへ。「今日は何してた?」という質問にメロンパンを食べたりミルクティーを飲んだりしたという話しに、ドンヒョンは「日本のコンビニは本当に美味しい物が多くて、本当に面白い。木曜日も金曜日も土曜日も今日もコンビニに行きました(笑)。夜遅くまで食べていたので、朝、本当に僕たちの顔が太っていました(笑)」と日本語で話し、ほっこりエピソードにファンをキュンキュンさせていた。
パフォーマンスとMCとのギャップが大きいのもEPEXの魅力のひとつ。「Lock Down(Seoul Music Awards ver.)」や「STRIKE」といった荒々しく、エネルギッシュな楽曲を終えてからのMCでは、日本語の勉強の話しの流れから「いぬのおまわりさん」の歌を歌うことに。「迷子の迷子の子猫ちゃん~あなたのおうちはどこですか~にゃんにゃんにゃにゃーん♪」と歌い、ファンを悶絶させ、さらに虜にする。
愛嬌を振りまいてからは、10月にリリースしたばかりの4thミニアルバムから新曲の「First Love’s Law」と「THE VOW」を2曲続けて披露。優しい歌声で愛の歌を届けると、ファンの心を癒し幸せで満たした。音楽に乗せて揺れるペンライトも幻想的で、ウィッシュは「歌いながら感じていましたが、ペンライトがとてもきれいでした」と感慨に浸る。ここで、ペンライトを使ってウェイブをすることになり、1階から3階までのファンがメンバーの合図に合わせてブルーのウェイブで会場をひとつにするという、感動の一幕もあった。
EPEXの愛嬌は続き、次の曲にいく前にファンから教えてもらったものを披露するというアミンは、胸の前で手をバツにして「ダーメ、今はだーめ」と披露してファンの心をわしづかみ。愛嬌職人のイェワンも披露することになり、「せーの」という合図で「だぁ~め! 今はだ~め!」とキュートな声で言うと、キュン死寸前のファン続出! 会場をときめきでいっぱいにすると、新曲の「Hymn to Love」では投げキッスするような仕草の振付やさまざまなハートを作って見せる振付などで愛情を表現し、軽快なホイッスルサウンドが心地良い「Love Bomb」では、「君が大好き」とZENITHに愛の告白。会場をあたたかなムードで包み込んだ。
メンバーも「Love Bomb」を歌う度に楽しくなり告白するパートが好きだと話すと、ZENITHに5文字で伝える告白タイムがスタート。ミューは「ヤー、サギジャ(ねえ、付き合おう)」とクールに告白して黄色い歓声を浴びるも4文字でNG。ベクスンは日本語で「大好きよ」と愛らしく伝え、ドンヒョンは服のボタン部分を持って日本語で「これあげる」、エイデンは「エイデンあげる」と告げてファンをドキドキさせ、客席にダイビングしたいくらいだと言ってダイビングしようとする場面も。アミンは悩んだ末に、穏やかな声で「大好きだ」と告白。すでに他のメンバーが同じ言葉を言っていたため、「コピーだ」と突っ込まれると、「これ、あげる」と付け加えてファンを喜ばせた。
そんな楽しい時間もあっという間に過ぎ、コンサートは終盤へ。ウィッシュが「この言葉を言わなければならないんだけど、するべきかな・・・。そろそろ終わりの時間が近づいてきました」と残念がると、ドンヒョンは「頭が痛い」と日本語で名残惜しむ。さらにエイデンは床を叩きながら「ちくしょう!」と日本語で嘆き、笑いを取るセンスを見せて別れの寂しさを紛らわした。
そして、椅子に座り最後に披露したのは、「寂しい時も辛い時もいつも一緒にいるよ」というメッセージが込められた「I’ll go first」。儚く、切なく響くピアノの旋律と哀愁がにじむしっとりとした歌声にメランコリックなムードが会場を包み込むと、静かにステージを去って行くメンバーたち。歌声にしんみりと聴き入っていたファンは大きな拍手で彼らを見送り、その拍手はアンコールを求める手拍子へと変わっていった。
そしてアンコールの拍手に応えてステージに再登場したメンバーは、軽快に弾むピアノと爽やかなシンセサウンドが響く中、各自のうちわを持って「Traveller」を披露。ステージに広がり、ファン一人一人を見るようにハートを送ったり、手を振ったりして楽しんでいた。
最後はコンサートの感想を1人ずつ言うことに。
「たくさんの方々にお越し頂いて、僕たちのコンサートを楽しんでくださり、ありがとうございます。(日本語で)楽しかったです! 大好きだよ」(ジェフ)
「大阪から続き東京までコンサートをしてきましたが、こんなに大勢のZENITHの皆さんがいらっしゃるとは思っていなかったのですが、こんなにたくさんいらっしゃったので感動しています。次に日本に来る時にはもっと大きなステージでもっとカッコ良い姿を見せたいと思いますので、その時まで待っていてください。(日本語で)とっても愛してる」(ベクスン)
「韓国から日本に来るまでにとてもわくわくしながら来ました。韓国にいる間、本当に会いたかったんです。僕は日本語があまり上手ではないので僕の気持ちがきちんと伝わるかわかりませんが、自由に飛び回りたいと思います。本当に愛しています」(イェワン)
「東京に来るということで期待に胸を膨らませながら待っていたことが昨日のように感じますが、もう終わりの時間がきてしまって、(日本語で)名残惜しいです。それでもZENITHと過ごす時間はいつも大切ですけど、(韓国語で)これからも素敵な幸せな時間を作っていけたらと思います。(日本語で)また会いましょう。大好き」(アミン)
「僕には目標がありました。半年前にミニファンミーティングをしたとき、今その時を振り返ってみると、笑いながら良い思い出だったなと思っていました。なので今日もこの瞬間をいつの日か思い出したときに、笑顔で『良い思い出だったな』と思わせることが目標でした。目標達成したと思いますか?(拍手) (日本語で)めっちゃ好きやで」(ウィッシュ)
「(日本語で)楽しかったですか? 僕も楽しかったです。ZENITHに会えて本当に嬉しかったです。大切な思い出をもらえて本当にありがとうございます。きょう、本当に楽しかったです。みなさん大好き」(ドンヒョン)
「大阪に続き東京でコンサートをすることになりましたが、日本のZENITHのみなさんも楽しんでくれたようでとても楽しかったです。時間が経つにつれてZENITHの皆さんはもっと大事な存在になり、なくてはならない存在になっていきます。これからも幸せにしてあげます。(日本語で)いつも応援ありがとう!」(ミュー)
「韓国で活動しているとたくさんの日本のZENITHのみなさんにも会えるのですが、自分たちよりも韓国語が上手だったり、いろんなことを準備してくださり、そういう姿を見ると感動します。国は違うけど、真心を見せてくださるZENITHの皆さんの姿を見て、自分も真心を見せたいと思って一生懸命がんばりました。これからもZENITHの皆さんからいただく愛よりももっとたくさんの愛をあげることができるエイデンになりたいと思います。愛してます」(エイデン)
感想を言い終えると、エイデンの「一緒に叫びましょうか?」という合図でメンバー全員が「愛してる!」、「2階も3階も愛してる」と叫び、ファンの心をEPEXの愛で満たした。
8人の真心が届き、彼らとの楽しい時間が終わりに近づいていることに涙を流すファンの姿も。ドンヒョンが「ZENITH、泣かないでください」と声をかけると、最後はリズミカルなメロディーに心躍る「Love Virus」を歌い、会場中を笑顔に。「ありがとう!」、「大好きだよ!」というメンバーの言葉に「ありがとう」と答えるファンたち。「愛というのはお互い与え合うもの」という歌詞のように、愛にあふれたライブは大盛況のうちに幕を閉じた。
text:Zackey
photo:Whoop Japan
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