簿記は経理や会計の担当者が学ぶべき知識と思われがちです。しかしそうではありません。貸借対照表や損益計算書の作成、読み方を通して、会社の業績が分かるようになります。
社会人として、基礎的な知識を身につけることができるのです。必ず営業活動や投資にも役に立つでしょう。

簿記の資格は、FPや税理士など、他の資格の入り口にもなります。この記事では簿記の資格について解説します。




〇 日商簿記とは

日商簿記とは、日本商工会議所が実施する簿記の検定試験です。小規模企業の経理実務レベルの3級から大企業レベルの1級まであります。

試験科目は、3級は商業簿記のみ、2級は商業簿記に加え工業簿記、1級は商業簿記、工業簿記のほか会計基準、会社法などの法規も問われる内容となっています。

2級、3級はネット試験もあります。これは指定された会場に出向き、ネットで受験するというものです。試験を毎月実施している会場もあり、受験しやすくなっています。

1級は統一試験と呼ばれるペーパー試験だけで、ネット試験はありません。年間の試験回数も少ないので、万全の準備をして臨まなければなりません。




〇 簿記の勉強方法は

簿記の勉強方法は、独学、通信教育、資格予備校への通学のいずれかです。

独学は市販のテキストと問題集で勉強します。通信教育も送られてくるテキストと問題集を使って学習するのですが、独学と違い、課題の添削を受けられたり、ネット上の専用サイトで質問ができたりするのが特徴です。

資格予備校への通学は、講師の講義を受けられること、すぐに質問できることがメリットです。また、まわりに同じ目的で勉強している仲間がいるので励みになり挫折しにくいこともメリットでしょう。

費用面で一番安くすむのが独学で、通信教育、資格予備校と続きます。独学、通信教育は、自分のすきな時間に勉強できますが、予備校は決まった時間に通学しなければなりません。自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。




〇 簿記資格のメリット

簿記の資格は、多くの企業が求めています。どのような会社であろうと、経済活動が行われるのであれば、簿記の知識が必要となるからです。資格を取得していれば、就職や転職で有利に働きます。

また税理士やファイナンシャルプランナーなど、他の資格へのステップアップに役立つ資格です。取っておいて損のない資格が日商簿記。まず3級からチャレンジしてみませんか。


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