日本食が世界文化遺産に登録されて、日本古来の発酵食品にも再び注目が集まっています。

現代は食卓も多国籍化がすすんでいるため、私たちは日常的にたくさんの食べものを口にできるようになりましたが、その中でも、とりわけ日本らしい食事の基本風景と言えば、白くほかほかのご飯と並んだお味噌汁が思い浮かぶのではないでしょうか。

パン食が増え、朝からお味噌汁を飲むご家庭は減っているようですが、お味噌はとっても優秀な食材の一つです。お味噌の良いところを改めてご紹介します。


1.食物繊維が豊富
 大豆は「畑のお肉」と言われるほど栄養満点な食材であり、食物繊維も豊富に含んでいます。それならばお味噌汁にこだわらず、サラダや蒸し野菜などから摂取しても同じでは?と思われるかもしれませんが、味噌は発酵しています。

ただ蒸かしただけの大豆と違って、消化吸収されやすくなっているのが特徴です。生のサラダや根菜は確かに食物繊維が豊富ですが、よく噛んで頂かないとお腹の具合によっては処理が上手くできず、消化不良やガスを起こしかねません。

その点、味噌は安心して食べることができるのです。
忙しい朝にも、温かいお味噌汁を一椀飲むことを続けていると便通が良くなりますよ。身体の中がきれいになればお肌にも潤いがもどるので、女性には嬉しい食材ですね。


2.発酵食品で腸に良い
 味噌の中には、たくさんの生きた植物性乳酸菌が住んでいます。その含有量は、ヨーグルトよりも多いとさえ言われています。

善玉菌を増やし、整腸作用があることでよく知られていますが、実はこの乳酸菌たち、加熱するとほとんどが活動を停止し死んでしまうそうなのです。
味噌に含まれる乳酸菌を生きたまま腸に届けたい場合は、そのまま使えるお料理で楽しむと良いでしょう。

おすすめは、混ぜるだけでぱぱっと簡単に作ることができる・クルミ味噌や・柚子味噌などのアレンジです。スティック野菜や蒸かし野菜、田楽などでご活用頂けると思います。ドレッシングなどに応用して、作り置きしておけばより便利ですね。


3.病気になりにくい身体をつくる
 「みそは医者いらず」ということわざがあります。お医者様を遠ざけるほど、お味噌は栄養があって身体を整えてくれる効果があるということです。

味噌の効果効能については昔からたくさんの研究がされてきましたが、今では次のようなことが分かってきています。

・癌の予防、・胃潰瘍の予防、・コレステロールの抑制、・アンチエイジング効果、・整腸作用、・消化促進効果、・脳の老化防止、
など、嬉しいことばかり。他にも様々な可能性が期待できるとされています。



ご家族の健康を守ってくれる強い味方になることは間違いありません。まずは一日に一杯のお味噌汁から、味噌を食事に取り入れる習慣を心がけてみてはいかがでしょう。


(C)wowKorea