自分の子どもでも、他人の子どもでも、勉強を教える時にしてはいけないことがあります。別に塾の講師でなくても、素朴な子どもならではの疑問を投げられることはあるでしょうけれど、その時にはどのように答えれば良いのでしょうか。今回は、子どもにとって良い勉強の教え方をご紹介していきます。

子どもがわからないことを聞いてきた時、普通はすぐにその答えを教えてあげたくなります。しかし、勉強で大切なのは自分の頭で考えること。日本の教育は詰め込み教育で、歴史など、社会科においては結構暗記で済ませてしまうことが多いです。それでは考える力が育たないので、できれば答えをいきなり言うのではなく、ヒントを出したり、どうしてだと思うと聞き返すワンクッションを入れてほしいのです。




こうすることで、子どもは自分で考え始めます。たとえそれが一瞬の出来事だったとしても、答えに至るまでの工程を考えることはとても重要です。特に脳の発達段階にある子どもにはこれをしてあげるかどうかで将来の学力に差がつくとも言われているほどです。教えるのが上手い人は、答えをすぐに言わない人だというのはこういうことです。

また、子どもに勉強を教えている時に言ってはならない言葉もあります。それは、「どうしてわからないの?」という言葉です。この言葉を言われたとして、返せる子どもがいるでしょうか。自分でもどうしてわからないかわからないのですから、答えようがありません。




そしてこの呪いの言葉を言われると、萎縮してしまってわからないことをわからないと言えない子どもになってしまいます。わかったふりをするので当然間違いが多くなり、成績悪化の一途を辿るだけになります。

質問ができる子どもに育てないとわからないことがわかるようにはならないので、大人は子どもの「わからない」を素直に受け取めてあげる必要があります。そうすることで、わからないことは恥ずかしいことではないと思ってくれるのです。

(C)wowKorea