前回の「懐かしい」に続き、韓国語にジャスト!な単語はないような気がするけれど、
こんな風に言えば近くなるのでは、という言葉をお送りします。
それは、日本語の「思いやり」。私の好きな日本語の中の一つです。
「日本人は、はっきりものを言わない」と外国の人々から言われることは多いですが、
良い方に解釈させてもらうと、この「相手を思いやる」気持ちが、根底にあるような気がします。
え?韓国語に「思いやり」という言葉はないの?とお思いでしょうか。
うーん、ない、とは言い切れませんが。

「思いやり」を日韓辞典で引くと次のようにでてきます。
(남의 심정, 입장을)생각함. 남을 헤아리는 마음. 돋정. 배려.

(人の心情、立場を)考える。人の心を察する。同情。配慮。
となるんですよー。なので、そのとき、そのときの「思いやり」が持つ意味に合わせ、
韓国語も変えていく必要があるのですね。

●思いやりのある子に育って欲しい
아이가 따뜻한 마음씨를 가지고 자랐으면 좋겠다.
(アイガ タットゥッタン マウムシルル カジゴ チャラッスミョン チョッケッタ)
※かなり意訳しておりますが…。
・따뜻한 마음씨:温かい心
・가지다:持つ
・자라다:育つ

●日本人は、人を思いやる気持ちから、はっきりものを言えないときがある
일본사람은 남의 입장을 배려하는등의 이유로
 직설적으로 말할 수 없을 때가 있다.
(イルボンサラムン ナメ イプチャンウル ペリョハヌンドゥンエ イユロ
 チクソルチョグロ マラルス オプスルテガ イッタ)
・남의 입장을 배려:人の立場を配慮
・직설적(直説的):はっきりと

皆さんの「好きな言葉、好きな日本語、好きな韓国語」は何ですか?
それを韓国語で、日本語で言うとどうなるでしょう。
韓国語を勉強している方は一度それについて作文などをし、先生に見てもらと良いでしょう。
その言葉の持つお互いの文化背景などが浮き彫りになって、面白いと思います。


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