「にんじんも取ってもらいなさい」で、
義理の両親の婉曲的?依頼表現についてお届けしましたが、なんと先日!
外でそれを話していた方々に遭遇したのです!
夏休みに入ったばかりの休日の下り電車。未就学児の幼い兄弟を、おじいちゃん、おばあちゃんがお出掛けに連れて行ってあげているようでした。
幼い兄弟をおじいちゃん、おばあちゃんが囲んで座っています。おばあちゃんが
ふとこう言いました。「おじいちゃんにバナナをむいてもらいなさい」。すると
おじいちゃんは黙って袋からバナナを取り出し、むいて子供に食べさせてあげていたのです。
わぁ~、他にもこの表現を使う人たちがいるんだぁ!おじいちゃん、なんとも
思わないのね、さすが長年連れ添った夫婦!と驚くとともに、住んでいる地域も
年代も、義理の両親と似ているなぁ、と思いました。
いや、でも、年代や地域に関係なく、別におかしい表現でもなく、これしきの表現が
受け入れられず、カチンとなっている自分の心が狭いだけなのかもしれません(笑)。
さてそこで、「バナナをむく」って韓国語で言えますか?擬音語・擬態語と同じで、
ネイティブにはなんてことない言葉でも、幼少期にその言語に触れていないと
定着が難しい表現ってあるんですよね。「バナナをむく」などは良い例です。
「バナナ(の皮)をむく」は、
「바나나 껍질을 벗기다」(パナナ コプチルr ポッキダ)
です。日本語では「皮」を入れなくても充分ですが、韓国語の場合、
「껍질을(皮を)」を入れないと若干不自然になります。
そして、「벗기다」もポイントです。関連語彙として分かりやすいのは、まず、
「옷을 벗다」(オスル ポッタ/服を脱ぐ)でしょうか。
その「벗다」の使役(しえき)が、「옷을 벗기다」(オスル ポッキダ/服を脱がせる)ですね。
「벗다」は、何かに覆われている状態を表し、そしてそれを
「はがす、取る」のが「벗기다」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
従って、かなり使えない例文かとは思いますが、
○야, 할아버지한테 바나나 먹고 싶다고 해.
(○ヤ ハラボジアンテ バナナ モッコ シプタゴ ヘ
/○ちゃん、おじいちゃんに、バナナ食べたいって言いなさい)
○야, 할아버지한테 바나나 껍질을 벗겨 달라고 해.
(○ヤ ハラボジアンテ バナナ ポッキョ タルラゴ ヘ
/○ちゃん、おじいちゃんに、バナナむいてって言いなさい)
この「間接話法」ならぬ「間接指令」、こういうふうに言われたら、
皆さんは素直にバナナの皮をむいてあげますか?(笑)
- <著者-パク・ヒジン>
skype韓国語教室CROSS OVER講師
日本に留学して音楽を勉強した経験を生かして、K-POPやドラマを使って韓国語を教えています。 この記事では、生徒さんの疑問に答えるという形でワンポイントレッスンも付け加えています。 私の記事を読んでくださった方が、少しでも韓国語の勉強に役立ててくだされば、嬉しいです。
- <著者-パク・ヒジン>
- <skype韓国語会話教室CROSS OVER コンテンツ制作部>
skypeを使った、韓国在住のネイティブ講師とのレッスン。
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- <skype韓国語会話教室CROSS OVER コンテンツ制作部>
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