先日当校で、ひょんなことから「韓国語の‘既読スルー’ってなんて言うのかな?」と
いう話になりました。

既読スルーとは、LINEなどのSNSでメッセージを送り、相手がそのメッセージを
開いた(読んだ)ことを表す「既読」の表示が送り手側に出ても、その後返信がない
ことを言いますね。

韓国人の先生によると、韓国にもそういう意味のネット用語がある、と。それは、

읽씹(イkシp)

と言い、

읽고 씹기(イrコ シpキ/読んで、無視すること)

から来ているそうです。읽다(イkタ/読む)は良しとして、씹다(シpタ)ですが、
これは元々「噛む」という意味です。
しかし、韓国人の間では以前より「無視する」という意味でも俗語的に
用いられていたとのこと。

(例)
왜 내 카톡 읽씹했어?
(ウェ ネ カトk イkシッペッソ?
/なんでカカオトーク(のメッセージを)、既読スルーしたの?)

この例文を韓国人講師が言ったとき、日本人スタッフが「怖~い(笑)」と。
なるほど。こんなとき、どちらかというと韓国人は比較的、ハッキリと
例文のように聞ける人が多いのかもしれません。「既読スルー」に悶々とし、
何も言えずに気をもむのは日本人に多い傾向なのでしょうか。

メールが出てきたころ、「‘メール送ったけど、届いた?’と結局、電話をする」
なんて小話がありましたが、なんだか良い時代だったなぁ、と思います。
「읽씹」、「既読スルー」……このような概念から解放されて自由な精神で
生きていきたいものですね。

小ネタですが、少し前にNHKで放映された「となりのシムラ」の「既読」という
ショートドラマ、SNSに翻弄されるおじさんの役を志村けんさんがユニークに
演じていて、とても面白かったです!



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