とある教材の開発に携わっていますが、その中で、乾杯の音頭をとるシーンがありました。

「僭越(せんえつ)ながら、乾杯の音頭を…」は、乾杯の挨拶をする人の決まり文句
です。 この韓国語は「想像や推測で何とかなる」レベルのものではなく、
「知らなきゃ分からない、知っているから分かる」(?)という類のものですね。
読者の方の中で、「知っているよ」という方は、通訳の学習されたことの
ある方でしょうか、拍手!です。

「僭越(せんえつ)ながら、」は、韓国語では、

외람되지만, (ウェラm ドェジマン)

と言います。

「乾杯の音頭を取る」は、

건배 제의를 하다
(コンベ チェウィルrハダ/乾杯の提議をする→乾杯の音頭を取る)

よって、

외람되지만, 제가 건배 제의를 하겠습니다.
(ウェラmドェジマン チェガ コンベ チェウィルr ハゲッスmニダ
/僭越ではございますが、乾杯の音頭を取らせていただきます)

となりますね。このような挨拶をすらすらっと通訳できたらかっこいいですね。

しかし、건배 (コンベ/乾杯)くらいしかわからない、という方がほとんどかもしれません。
そんなとき、この一言はどう訳すのでしょうか。

△건배 인사를 하겠습니다
(△コンベ インサルr ハゲッスmニダ/△乾杯の挨拶をします)
……?うーん、残念ながら、日本語も韓国語もイマイチです!
と考えると、「知っている」ことがとても大事。

先週から今週にかけて、当校の通訳クラスに関心をお持ちの方々とオンライン
説明会でお目にかかったり、通訳クラスの進級試験に立ち会ったりしていますが、
語彙力、多くの語彙や表現を知っていることは、本当に大切だなと思います。

「想像や推測で何とかな」…りたいものですが、「日本語の漢字を韓国語風に
言い換えたら通じた!」となる単語は、多いようで実はレベルが上がるとそこまで
多くないことが分かります。語学学習の終わりはありませんね。



※韓国語を配信・提供したい個人様または法人様は「お問い合わせ」ください。