ああ、この一言、むかし本当に理解しにくかった。だけど、いまのはとてもよく分かる!
という韓国語を、最近、ある状況のもと、韓国人の先生が発してくれたのです。それは、
「웬(ウェン)」
韓国語を学んでいた語学堂の……おそらく、5級か6級、上級クラスの教科書に
出てきた単語です。
ちなみに、私の脳内にはこのウェンとセットで、
「웬 떡이냐.(ウェン トギニャ)」がインプットされています。
最近の当校での状況はというと、受講生の方がハウスみかんをお持ちくださいました。
この季節のみかんは高級ですよね。おすそ分けしてもらいましたが、
小さくて、甘くて、とても美味しかったのです。
C先生が講師机の上に置いておいて、授業が終わったR先生に、
「이거 드세요.(イゴ トゥセヨ/これ、召し上がってください)」
「웬 귤~.(ウェン ギュ-r/ええー、どうしてみかんが?)」
このやり取りを聞いて、おおー!!生の、ウェン!!と、声に出さず、
心の中で叫んでいました。
このウェンは、辞書を引くと、その品詞は「冠形詞」となっています。
ここからして、「?」の開始。そしてその意味は、「どんな、なんという、どうした、
どういうわけの、どういう素性の、見知らぬ、とある」とあります。
辞書には嬉しい補足が。
「品詞は冠形詞であるが、「どうして」と副詞的に訳すほうが自然な日本語になる
ことがある。
ブラボー、そう、そうですよ。「とっても意外な良いもの」を見たときに
使うんですよね。ウェンのあとは、その名詞だけでいい、だけでいい……
からこそ、外国語話者にとってはなんだか不安で、使えない。
意外と敷居が高い韓国語でした。
冒頭で紹介した「웬 떡이냐.」、辞書の訳は、
「どうした餅か。」……補足説明として(思いがけない幸運に巡り合ったときに言う)
とあります。でも、「ラッキー♪」と言いたいときに「ウェン トギニャ?」と
言いますかねぇ。笑われそう…!という感じで、頭では分かっても、また、試験対策として
しっかり覚えても、どうしても使いにくく、その使いにくさ加減で逆に印象に
残っているフレーズです。一生懸命説明をしてくれた先生の声のトーンまで
思い出せます。 韓国語学習は楽しいですね。
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