先日、当校の先生が授業の合間に、こんな風におっしゃっていました。
「잘못 자서 목이 아파요」
(チャルモッ チャソ モギ アッパヨ)
「잘 못 자다 (チャルモッチャダ)」 だから、「よく眠れなくて」?
「목이 아프다 (モギアップダ)」 だから、「喉が痛い」?
かと思いきや、よくよく話をしてみると、
「寝違えて首が痛い」ということだったんです!
なるほど、「목(モッ)」は「首」という意味も「喉」という意味もあるので、
誤解が生じたのは有る程度仕方ないとして、問題は「寝違える」の韓国語が、
「잘못 자다」になる、ということ。
「잘 못 자다」は、「よく眠れなくて」……、要するに「睡眠不足」ということではないんですか?
と聞いてみたところ、「睡眠不足」も「잘 못 자다」だし、「寝違える」も「잘못 자다」なのだそうです。
そして、非常に細かい話で恐縮ですが、「寝違える」は、「잘못 자다」。
要するに「잘못(誤って、間違えて)+자다(寝る)」で、「睡眠不足」は、
「잘(よく) +못(できない) +자다(寝る)」という違いがあるとのことでした。
うーん、分かち書きがされているかされていないかは見れば判断できますが、会話では
到底判断できませんね!
ところで韓国語は、「잘+動詞」をよーく使います。
その動作、行動が滞りなく行われた、行われていることを示す表現ですが、
いろんな日本語の表現が、韓国語の「잘+動詞」に置き換えられるんですよ。
例を挙げてみると、
「잘 지내요?」
(チャル チネヨ/よく過ごしてますか?→お元気ですか?)
「팩스 잘 받았습니다」
(ペクス チャル パダッスムニダ
/ファックス、よく受け取りました→ファックス、確かに受け取りました)
「잘 하셨어요」
(チャラショッソヨ/上手にされました→お上手です)
「잘 했어!」
(チャレッソ!/よくやった!)
「내가 당신에게 얼마나 잘 했는지...」
(ネガ タンシネゲ オルマナ チャレンヌンジ
/私がどれだけあなたによくしたことか→私がどれだけあなたに尽くしたか…)
「부모님한테 잘 해야 돼요」
(プモニマンテ チャレヤデヨ/両親によくしてあげないといけません
→両親を手伝わ(面倒み、助け、尽くさ)なければいけません)
「제가 잘못했어요」
(チェガ チャル モッテッソヨ/私の過ち、ミスです)
「잘 자(요)」
(チャル ジャ(ヨ)/よく寝てください→おやすみ(なさい))
「잘 가(요)」
(チャル ガ(ヨ)/よく行ってください→さようなら、バイバイ)
……と、いくらでも挙げられそうです!
韓国の方が日本語で、「よく行きました」とか「よく受け取りました」とか言っているのを
聞いたことがありませんか?
これは、彼らが単純に「잘」を「よく」と頭の中で訳しているからなのです。
今度気をつけて聞いてみてください。
そして、「日本語では、こういうとそれらしいのよ」と教えてあげてくださいね。
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