■今週の一言、単語と会話「ビミョーな関係」 

 今回は「아리까리하다」という俗語の紹介です。

 研修の最後に研究発表会がありました。
私達の班は「韓国語学習者のためのレベル別メディア活用法」という題材をテーマに
研究を進め、私は初級の担当になりました。

 「冬のソナタ」のワンシーンをどのように活用するかを具体的に発表したのですが、
その中でミニョン(ペ・ヨンジュン)とユジン(チェ・ジウ)の関係を簡単に説明する部分
がありました。

「민형과 유진은 아직 서로 사랑하는 사이가 아닌 직장 상사와 직원의 관계입니다.」
(ミニョングァ ユジヌン アジッ ソロ サランハヌン サイガ アニン チクチャン
サンサワ チグォネ クァンゲイムニダ)
(ミニョンとユジンはまだ愛し合う仲でなく、仕事上の上司と部下という関係です)

 ところがこれにもう一言付け加えようということになりました。
(経緯を説明すると長くなるので割愛します)
それは、

「서로 약간의 감정을 가지고 있는 아리까리한 상황입니다.」
(ソロ ヤッカネ カムジョンウル カジゴインヌン アリカリハン サンファンイムニダ)
(お互いに対し少し特別な感情が芽生えているビミョーな状況です)

 この「아리까리하다」は「아리송하다(はっきりしない、不明瞭だ)」の俗語らしい
のですが、ある仲間は「日本語かと思ってた!」、と。(笑)

 さてさてこの「アリカリハダ」、韓国人にとって最高におかしい響きを持っているらしく、
狙い通り、発表会では大ウケでした。外国人が俗語を話したのも大きな理由でしょう。
当の本人はそんなにオカシイ響きなのかがピンとこないので、ポカーンとせざるを
得ないのですが・・・。

 これは「知ってトクする」というより、「ウケを狙える」という範疇に入ると思います。
あしからず。

韓国に興味がある人、留学しようとしている人、留学している人、韓国との仕事を
している人、さらには韓国で仕事をしている人すべてが、この日韓の友好ムードを
「昔のように重い話をされることはなくなった」と捉えるのではなく、
「私達もちゃんと知っている、意見を持っている」という意識を持って迎えて欲しいと
思っています。(自戒の念を大いに含んでいます)

 本来このようなことは恥ずかしいのですが、この滞在中にお知り合いになったある
方に勧めて頂いたこともあり、これまで私が感銘を受けた書籍を3つ、ご紹介したい
と思います。是非もっと日本を知り、韓国を知ってください。私も日々勉強します。

■「コリアン世界の旅」(野村進著/講談社)
■「日本外交官、韓国奮闘記」(道上尚史/文春新書)
■「赤い月」(なかにし礼/新潮文庫)





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