先日、教室でウォーターサーバーを前にして、先生がこんなふうにおっしゃいました。
1.내가 따를 때만 되면 물이 떨어지네 .
(ネガ タルr テマン テミョン ムリ トロジネ
/私が(水を)注ごうとするときに限っていつも水がないわ)
この「만(マン)」、日本語話者がなかなか使いこなせないのよね~、と思いながら
聞いていました。
辞書を引くと、「強調」と、分かるような分からないような解説があるのみなんです。
あまり大きな声では言えませんが、正直、「要らないんじゃん」と思ったことも…。
それを口にするたび、先生達から「필요해요~(ピリョヘヨ~/必要ですよ~)」
と言われます(笑)。
アルク社の『標準 韓国語文法辞典』には、「~だけ」などの意味を持つ一般的用法
に加え、「(名詞や副詞、語尾について)その意味を強調する場合に用いる」
とあります。そこの例文は9つ。他の項目に比べると、断然例文数が多いです。
その中からいくつか。
2.철수가 가야만 문제가 해결된다.
(チョルスが行ってこそ、問題が解決される)
3.나는 엘리베이터를 타면 숨이 막힐 것만 같다 .
(私はエレベーターに乗ると、息が詰まりそうだ)
冒頭の1の例文は「~するときに限って」という日本語に置き換えても
良いと思いますし、2は「~こそ」という日本語に置き換えられるでしょう。
でも、本音を言うと「面倒くさいから、만なしで行こうよ~」と言いたくなる
んですよね(さっきからすみません)。だって、「-(을)것 같다」の「것 」の後に
助詞が入るだなんて、気持ち悪いっていうか、どうやって訳したらいいか
分からないです(涙)。「強調」って、何を強調しているんだ!と叫びたくなります。
私を含め、これらを日本語話者がなかなか使いこなせない理由は、
この「만」がいろんな意味に置き換えられたり、あるときはぴったりする
言葉に置き換えられなかったりするからなんでしょう。
この、「強調の’만’」。とても似ている日本語・韓国語の中で、しっくり
訳すことのできないもの、私の中で、まだ攻略尽くしていない言葉の一つです。
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