シットコム「屋根を突き破ってハイキック」
シットコム「屋根を突き破ってハイキック」
韓国芸能界は、早ければ今週中に発表される「ハイキック3」の出演陣にこの上ない大きな関心を見せている。新人でもベテラン俳優でも、出演を希望する者があまりに多く「ハイキック3ロト」という言葉が出回るほどだ。

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 「ハイキック3」は、キム・ビョンウクプロデューサーが「思いっきりハイキック」、「屋根を突き破ってハイキック」に続いて今秋、新たにお目見えするシットコム「ハイキック」シリーズの第3弾だ。

 まだ正式名称は決まっていないが、芸能界では同プロジェクトが「ハイキック3」で通用されるので、この作品に出演しようとする熱気が新人、ベテラン俳優を問わず、まさに活火山レベルだ。

 「ハイキック3ロト」と呼ばれる所以は、実際にこれまでの2作品「ハイキック」へ出演した新人はスター誕生のきっかけとなっているからだ。また、ベテラン俳優にとっては、第2の全盛期を謳歌することができる機会ともなった。

 ファン・ジョンウム、シン・セギョン、パク・ミニョン、ユン・シユン、チョン・イル、キム・ボム、ユ・インナ、イ・グァンス、ジン・ジヒ、ソ・シネなどが「ハイキック」シリーズを通じてスターとして成長し、イ・スンジェ、ナ・ムンヒ、キム・チャウク、パク・ヘミ、チョン・ボソク、オ・ヒョンギョンなどのベテラン俳優たちもイメージ変身とともに、再び注目を浴び高い人気を博したのだ。

  キム・ビョンウクプロデューサーは先月20日、ソウル総合芸術学校で「ハイキック3」に出演する新人俳優の「非公開」オーディションを行った。大部分のオーディションは公開で進行されているが、今回のオーディションが「非公開」で行われた。これが成り立ったわけは、誰でもオーディションに参加することができなかったから。 あまりにも多くの志願者が集まることを憂慮した製作会社が、知人や関係者のネットワークを通じて、限定された数のマネジャーだけに、オーディション参加を提案したからだ。

 このオーディションに俳優を参加させたあるマネージャーは、7日「韓国芸能界の新人たちは、みな出演を切望した」とし、「キム・ビョンウク監督が、知り合いにだけ連絡をし、新人オーディションの事実を告知したが、それでも 400人あまりが集まり、その中から選ばれた200人あまりが、オーディションを受けることができた」と語った。

 彼は続けて「午前から始めたオーディションが、夜中の12時まで続いた」とし、「何人を選ぶのか、どんな役を演じるのかも全く分からない状態で、志願者たちはただ熱心に演技力を見せていた」と話した。

 彼はまた「キム・ビョンウク監督から連絡をもらえなかったマネジャーたちは、このオーディションに何としても自分の俳優たちを参加させるために並んで、ロビーで活動したほどだ」と伝えた。

 このオーディションには、ベテラン俳優たちも列をつくった。 年齢を問わず、10代から60代までの有名俳優らが「ハイキック3」に出演するため、キム・ビョンウクプロデューサーと製作陣に各種ルートで活動をしている。

 ある人気女優は「去る2月、キム・ビョンウクプロデューサーに直接会って出演要請をした。『ハイキック』のファンだったし、シットコムをとてもやりたくて、今回は必ずキム・ビョンウク監督と仕事をしたい」と熱く語った。彼女は「『ハイキック3』と同時期に、他のドラマから良い役を提案され、悩まされることもあるが、それでも2つの中で1つを選べと言われれば『ハイキック3』に出演したい」と付け加えた。

 もう1人の中堅俳優も最近、キム・ビョンウクプロデューサーに面談を要請し「ハイキック3」の出演に関する話を交わしたようで、 キム・ビョンウクプロデューサーとタッグを組んだ出演陣の中でも、今回の作品に関心を寄せる俳優たちが、多数いることも分かった。

 また、アイドルグループのメンバーを出演させようとする企画会社のロビー活動も激しい。ある企画会社代表は「ベテラン俳優たちの活動が、ひょっとするともっと熱い。 どうしてもキム・ビョンウク監督にコネをつくろうと大騒ぎだ」と伝えた。

 「ハイキック3」は来る 9月頃 MBCを通じて放送される。製作会社は MBCと「ハイキック3」の120話を87億1000万ウォンで製作して、供給する契約を結んだ。これは、シットコム供給金額では史上最高額となる。また前編である「屋根を突き破ってハイキック」の供給金額 31億6000万ウォンの2.5倍以上にあたるもので、「ハイキック」シリーズの価値が、シーズンを繰り返えすほど上がっていることを証明している。

 2006年11月から2007年7月まで放送された「思いっきりハイキック(全167話)」と2009年9月から2010年3月まで放送された「屋根を突き破ってハイキック(全126話)」は、それぞれ24.2%と27.6%の最高視聴率を記録し、シンドロームに近い人気を集めた。

 シットコム的な笑いはもちろん、人生の暗く悲しい面まで、美化せずに率直に盛り出し、喜怒哀楽を多様に表現をしている。しっかりとした作品性が、視聴率の劣らない好評を引き出した点もこの作品の魅力だ。

 そうして「ハイキック」シリーズは、ブランド特急列車というパワーを持つようになった。また、自然と芸能界では、この列車の乗車券を得ようとする競争がし烈に起っている。

 「ハイキック3」の内容はベールに包まれている。しかし芸能界はその内容と関係なく、今回もキム・ビョンウクプロデューサーが 「大規模な考え」を打つはずだ、という強い信頼をもっているのだ。

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