国会は19日午後、本会議を開き、韓明淑(ハン・ミョンスク)議員に対する首相任命同意案を採決にかけ、賛成多数で可決した。
 在席議員297人中264人が出席し、無記名投票の結果、賛成182、反対77、棄権3、無効2票で可決された。

韓首相は大韓民国憲政史上初の女性首相で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権では3人目の首相となる。盧大統領は20日に韓首相に任命状を授与する。先月15日に李海チャン(イ・ヘチャン)前首相 が辞任して以来、1カ月余り首相代行体制で運営されていた国政が正常化することになる。

 盧大統領は韓首相体制でも「責任首相制」の基調を維持する方針を示している。現政権の後半期は、主要国政課題とされる社会格差の解決策模索と韓米自由貿易協定(FTA)締結推進に加え、新たな懸案として浮上した独島付近の排他的経済水域(EEZ)での日本の水路測量計画、また、5月末の統一地方選挙を控えた中立的な内閣運営など、難題が山積している。首相としての手腕が試されるところだ。

 任命同意案の採決には、与党開かれたウリ党が党を挙げて賛成姿勢で臨んだ一方、野党ハンナラ党と民主労働党は議員個人の判断に任せた。民主党と国民中心党はそれぞれ、賛成を勧告する姿勢を示した。

 韓新首相は1944年平壌生まれ。第16~17代国会議員。韓国女性団体連合共同代表のほか、女性部長官、環境部長官などを歴任した。

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