【ソウル聯合ニュース】韓国・サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長の長女、李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長と離婚訴訟中の任佑宰(イム・ウジェ)サムスン電機常任顧問が、李富真氏に1兆2000億ウォン(約1040億円)相当の財産分与を求める訴訟を起こしたことが分かり、李氏の財産規模とその形成過程に関心が集まっている。 韓国の財界によると、李氏の財産は99%以上がサムスン系列会社の保有株で、株価の変動により評価額が変わる。 李氏はサムスン物産株を5.5%、サムスンSDS株を3.9%保有しており、6日の終値を基準にすると株式評価額は計1兆7087億ウォンとなるが、直近1年間の最高値を基準にすると3兆328億ウォンに膨らむ。このため、李氏の株式資産は平均すると2兆4000億ウォン程度と試算できる。 財界関係者によると、李氏は未公開株を保有しておらず、不動産資産も財産全体に占める割合が非常に小さいとされる。 今後の裁判で株式以外の財産の存在が提起される可能性はあるが、現在のところ、任氏は年間平均で2兆4000億ウォンと評価される李氏の株式資産の半分を財産分与として要求したと見なせる。 だが、李氏の株式資産は大半が任氏との結婚(1999年)前に取得したものであるため、法曹界では任氏が要求通りの財産分与を受ける可能性はほぼないとの見方が優勢だ。
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