【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件の真相解明に取り組む国会の国政調査特別委員会は26日、崔被告が収監されているソウル拘置所で聴聞会を開いた。聴聞会は約2時間半にわたり非公開で行われた。 複数の同委員会所属議員によると、崔被告は、元大統領秘書室長の金淇春(キム・ギチュン)氏と元青瓦台(大統領府)民政首席秘書官の禹柄宇(ウ・ビョンウ)氏を知っているかとの質問に「知らない」と答えた。 崔被告は心身共に落ち着かず複雑な心境だとした上で、「国民を混乱させ申し訳ない」と述べたが、自身の過ちについては言及しなかったという。 崔被告が実質支配していたとされる文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」について、崔被告が両財団設立のアイデアを出し、朴大統領が全国経済人連合会(全経連)を通じた大企業からの資金集めを考え出したのかとの質問を受けると、「そのようなアイデアを出していない」と否定した。 2014年4月に起きた旅客船「セウォル号」沈没事故当日は何をしていたかとの質問には「思い出せない。昨日のことも思い出せないのにどうやって記憶できるのか」と答えた。 崔被告の娘、チョン・ユラ氏の梨花女子大への不正入学に関する質問には「娘は正当な方法で入学した。なぜ不正入学なのか」と問い返した。現在海外に滞在中のチョン氏を帰国させる意思があるかとの質問には答えなかった。 「ドイツに8000億ウォン(約778億円)の借名財産があるようだが」と指摘されると、「全く事実ではない。ドイツには財産が一銭もない」と否定した。 また、「国民は崔被告が終身刑に処せられるべきだと考えている」との議員の発言に対しては、「終身刑を受ける覚悟ができている」と述べた。 「朴大統領との共謀関係を認めるか」との質問には「認めない」と答えた。 崔被告は答えづらい質問には「特別検察官チームによる取り調べで話す」「裁判中なので話すことができない」などと回答を避けたという。
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