【ソウル聯合ニュース】米国の原子力空母「カール・ビンソン」が15日午前、韓国南部の釜山に入港した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への強い警告のメッセージという意味合いを持つ。 カール・ビンソンは1日に始まった韓米合同の野外機動訓練「フォールイーグル」に参加しており、朝鮮半島周辺の海域で訓練を実施したとされる。 同空母は「動く海上軍事基地」と称され、戦闘攻撃機FA18や早期警戒機E2C、電子戦機EA18Gグラウラーなど約80機の航空機を搭載し、中小国の空軍力全体に匹敵する戦力を備えている。これを中心に、アーレイ・バーク級駆逐艦やタイコンデロガ級巡洋艦、空母航空団などが米海軍の第1空母打撃群をなす。 この日釜山には、駆逐艦「ウェイン・E・マイヤー」、第2空母航空団とともに入港した。 在韓米海軍司令部はカール・ビンソンを国内外のメディアに公開し、艦長らの記者会見も開く予定だ。カール・ビンソンの乗務員は韓国海軍の将兵と友好を深め、市民とも文化交流の時間を過ごす。 カール・ビンソンが朝鮮半島周辺の海域で参加した訓練には、敵の重要施設の破壊や首脳部の暗殺などの任務を遂行する米海軍特殊精鋭部隊シールズも参加したことが分かっている。米国がフォールイーグルにカール・ビンソンやシールズを投入したのは、国際社会の懸念にもかかわらず核・ミサイル開発をあきらめない北朝鮮に対する強い警告のメッセージと受け止められる。 米国は長距離戦略爆撃機、ステルス戦闘機、原子力潜水艦など多様な戦略兵器を朝鮮半島に展開することで、北朝鮮に対する圧力を強めるとみられる。在日米軍に配備された米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Bも今月中に飛来する予定だ。
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