国防部は、先月27~28日に行われた2回目の米朝首脳会談の直前から北朝鮮が同ミサイル発射場を一部復旧し始めたと把握し、これを会談が成功した場合の海外査察団などの訪問のための準備作業と推定した。北朝鮮が昨年5月に北東部・豊渓里の核実験場の坑道を爆破した際にも、海外記者団の現地訪問前に施設を手入れするなどしていたためだ。
東倉里のミサイル発射場が通常の運用状態に戻ったとする一部報道については、国防部は事実ではないとみている。米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」などは、北朝鮮が関係国専門家の立ち会いの下で閉鎖するとしていた同ミサイル発射場の復旧が進み、通常の運用状態になった可能性があると今月初めに伝えていたが、韓国政府がこれを事実上、否定した形だ。
国防部はあわせて、北朝鮮が東倉里で大陸間弾道ミサイル(ICBM)または「人工衛星運搬ロケット」を発射する可能性があるとの見方に対しては、「(ミサイル発射場が)機能的に復旧したかどうかは確認されておらず、注視している」と伝えた。機能的に復旧してもミサイルを発射するには相当な事前準備が必要になると説明し、「ミサイル発射の可能性は現段階では分からない」と報告した。
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