李仁栄・統一部長官(右)と徐旭(ソ・ウク)国防部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
李仁栄・統一部長官(右)と徐旭(ソ・ウク)国防部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李仁栄(イ・イニョン)統一部長官が、8日から行われている韓米合同軍事演習の指揮所の一つで、陸軍首都防衛司令部が管轄する「地下バンカー」を訪問したことが分かった。政府の消息筋が11日、伝えた。 李氏は軍事演習3日目となる10日、徐旭(ソ・ウク)国防部長官とともに地下バンカーを訪れて将兵らを激励した。 南北関係を統括する統一部の長官が、北朝鮮が敏感に反応する軍事演習の実施中に指揮所であるバンカーを訪問するのは異例だ。 今回の訪問は、徐氏の提案によるものだという。 合同演習が南北関係に及ぼす悪影響を懸念する李氏に対し、徐氏が直接現場を公開して演習の実施方式などに対する理解を助けようとしたのではないかとの分析が出ている。 李氏はバンカーを訪問する前日、南北関係専門メディア・統一ニュースとのインタビューで、韓米合同軍事演習について「それなりに柔軟な方式で、また最小限の規模で行う点に注目する必要がある」として北朝鮮に理解を促した。 また、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管に関連し、基本的な手続きは進めるべきだとする軍事的需要があるのも事実だとした上で、「北に対する戦闘力を準備し、備えるのとは違った意味で軍事的需要がある問題だ」と述べた。 今年上半期の韓米合同指揮所演習は8日から土日を除く18日までの9日間、新型コロナウイルスの影響を踏まえ例年より規模を縮小して実施される。 一方、統一部と国防部は李氏のバンカー訪問について明らかにしていない。
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