韓国スピードスケート・ショートトラック男子のエース黄大憲は準決勝1組で1位となったが、レーン変更が遅かったという理解し難い理由で失格となった。写真は失格の理由となった場面=(聯合ニュース)
韓国スピードスケート・ショートトラック男子のエース黄大憲は準決勝1組で1位となったが、レーン変更が遅かったという理解し難い理由で失格となった。写真は失格の理由となった場面=(聯合ニュース)
【北京聯合ニュース】2022年北京冬季五輪(第24回冬季大会)は20日、午後8時(日本時間同9時)からの閉会式で17日間の熱戦に幕を閉じる。韓国は19日時点で、金2、銀5、銅2の計9個のメダルを獲得した。自国開催だった前回平昌大会の17個(金5、銀8、銅4)を下回ったが、目標だった金メダル1~2個の目標は達成した。 韓国は序盤、「お家芸」のスピードスケート・ショートトラックでの中国寄り判定で勢いをそがれた。男子1000メートル準決勝で、韓国の2選手がそれぞれ1組1位、2組2位でゴールしたが、不可解なジャッジでいずれも失格となった。これにより、1、2組とも3位だった中国選手が決勝に進んだ。決勝でも、1位でゴールしたハンガリー選手がイエローカードの処分を受け、中国選手2人が繰り上がりで金、銀メダルを獲得した。 韓国選手団は準決勝の判定について、すぐにスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴すると表明。国際スケート連盟(ISU)と国際オリンピック委員会(IOC)にも抗議の文書を送った。 ショートトラックでは中国が元韓国代表の選手や指導者を多く迎え入れていた。その上、露骨な中国寄りの判定が出たため韓国国民の中国に対する批判は高まった。中国は開会式で、中国少数民族の朝鮮族の代表として韓国伝統衣装「韓服」を着た女性を登場させており、このことも韓国の対中感情を悪化させた。 それでもショートトラックでは男子1500メートルと女子1500メートルで黄大憲(ファン・デホン)、崔珉禎(チェ・ミンジョン)が金メダルを獲得。女子1000メートル、女子3000メートルリレー、男子5000メートルリレーでも銀メダルを獲得して底力を発揮した。 韓国はほかにスピードスケートで銀2個、銅2個に輝いた。カーリングやそり競技、スノーボードなどでメダルを獲得した平昌大会に比べショートトラックとスピードスケートに偏ったが、困難の中でも目標を達成した。
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