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文大統領はこの日、法会に先立ち、性坡大宗師と茶談の最中に、今後の人生について明らかにした。今回の法会は韓国南部、キョンサンナムド(慶尚南道)ヤンサン(梁山)市にあるトンドサ(通度寺)の方丈(住職)を務める性坡大宗師が、曹渓宗の最高指導者である宗正に推戴されたことを祝う席だった。現職大統領が「宗正推戴法会」に出席したのは初めて。
文大統領は2020年1月の新年記者会見で、任期後の計画について「忘れられた人に戻りたい」と語っていた。この日、文大統領の人生観が変わっていなかったことを改めて示した。
文大統領は「退任すれば(性坡大宗師)と隣人になる。頻繁に訪ねて教えを乞いたい」と述べた。5月9日に任期が終われば、文大統領は通度寺の近くに新居をかまえる予定だ。故ノ・ムヒョン(盧武鉉)元大統領も生前、通度寺を訪れ、性坡大宗師とたびたび会って話をしていたという。
性坡大宗師は「文大統領を以前から尊敬していた。親近感を持っていた」と述べた。
また、「百里の道を歩む人は九十里を半分と考え、残りの十里が重要だ」という意味の「行百里子半九十里」という言葉を紹介した。「文大統領が、任期をしっかりと終えられるよう協力したい」と付け加えた。
この日の訪問について、仏教界との関係を改善するための行動ではないかという憶測も出ている。昨年12月、文化体育観光省が、天主教のソウル大教区とともに「キャロル活性化キャンペーン」を実施し、仏教界の反発に遭っていた。結局、ファン・ヒ(黄熙)文化体育観光相が曹渓宗総務院を訪れ、謝罪したことがあった。
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