「一度経験すればやめられない」という言葉は、ウェブ小説界でも通じる言葉だ。1編当たり100ウォン(約10円)の購読料を喜んで支払うだけでなく、直接ウェブ小説家に挑戦する一般人が増えている。少数派だったマイナージャンルの文学が、モバイル連載プラットフォームに出会い、「売れ筋」のオリジナルコンテンツとして注目を浴びることになったのだ。
業界では、「従来の出版文学のあり方まで変えた」という評価が出ている。31日、韓国コンテンツ振興院によると、2013年、100億ウォン(約10億円)台だったウェブ小説の市場規模は、2018年には4000億ウォン(約400億円)台へと40倍も伸びた。現在6000億ウォン(約600億円)台の規模と推算され、7132億ウォン(約715億円)の一般単行本市場と肩を並べるほどだ。有料連載の収益で数十億ウォンを稼ぐ作家が続々と登場し、韓国創作ストーリー作家協会が推算するウェブ小説家数が20万人を超えるほど挑戦する人も急増している。
ウェブ小説は、オンラインプラットフォームで流通される1本当たり5500字の連載小説で、映画、ドラマ、ゲームなど他のジャンルに拡大することができ、核心知的財産権(IP)の役割を果たす。韓国を代表するインターネット企業のネイバーとカカオが先を争って大規模な費用を投資している理由も、コンテンツの拡張性のためだ。
規模を拡大することには成功したが、質的な成長は課題だ。キム・ソンシン文化評論家は「ウェブコンテンツの大衆化と共に慢性的な就職難、オンラインを通じた副業活性化などでウェブ小説志望者が多くなると、彼らを悪用しようとする事例も増えている」とし「個人の創作者のための制度改善はもちろん、質の低い講座、資格証商売などに注意が必要だ。持続可能な循環構造を作るべきだ」と指摘した。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88