「エンデミック準備」国際線運航拡大で再跳躍に乗り出したLCC=韓国(画像提供:wowkorea)
「エンデミック準備」国際線運航拡大で再跳躍に乗り出したLCC=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナウイルス防疫体制の緩和によるエンデミック(風土病化)時代を準備するための国内格安航空会社(LCC)の動きが慌ただしい。LCCは国際線路線の運航を拡大し、再跳躍を狙っている。

 11日、韓国の航空業界によるとLCCは東南アジアと日本など中・短距離路線中心に国際線運航を拡大している。まず、チェジュ航空は今月△日本 △中国 △フィリピン △ ベトナム △マレーシア △大洋州(オセアニア)など計14の国際線路線を運航する。チェジュ航空の国際線路線運航回数も4月88回から今月174回に2倍近く増える。チェジュ航空の運航計画は大洋州地域が68回で最も多く、フィリピンなど東南アジア諸国が58回、日本34回、中国14回の順だ。チェジュ航空はまた、6月末にシンガポール路線の運航も再開する。新型コロナウイルスパンデミック(感染症大流行)の余波で2020年2月29日の運航を最後にシンガポール定期便運航を中断してから、約28か月ぶりだ。

 ティーウェイ航空は今月末、ベトナムとタイ路線を運航を再開する。エアプサンも今月末から日本を皮切りに、6月にベトナム、マレーシア、グアム路線の運航を開始する。フライ江原は6月、フィリピン路線を再運航し、△香港 △マカオ △タイ △ベトナムなどの路線運航も検討している。

 LCCが国際線路線運航拡大に乗り出したのは、政府が年末まで国際線運航を新型コロナウイルス事態前の2019年の50%水準まで復元させるという計画を立てた影響だ。政府は国際線の運航増便を3段階に分けて推進する方針だ。政府は今月から第1段階計画を施行し、該当期間に毎月100便ずつ国際線を増便し、仁川国際空港への到着便数制限も時間当たり20回に増やす。その後、政府は7~8月に第2段階に突入し、毎月300便ずつ国際線を増便し、仁川国際空港到着スロット(時間当たり可能な飛行機離着陸回数)制限も時間当たり30回に拡大する。国土交通部(国土交通省に相当)は早ければ10月に第3段階を施行し、最終的に国際線運航を50%まで回復させる計画だ。

 政府の防疫体制緩和措置で国際線旅客需要は増加傾向にある。国土交通部の航空ポータル統計によると、国際線旅客数は3月41万4000人から4月64万4000人に55.4%増加した。ただ、LCCは防疫当局の海外入国者に対するPCR検査とワクチン未接種の青少年の自主隔離措置を維持している点は足かせとして作用していると見ている。

 業界関係者は「LCC業界が国際線運航拡大を通じて、エンデミック準備を着実に進めている」として「ただし、まだ旅客需要が完ぺき回復していないだけに、防疫当局がPCR検査廃止や迅速抗原検査への転換を通じて積極的に支援することを願う」と述べた。

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