テリム大学自動車学科のキム・ピルス教授(画像提供:wowkorea)
テリム大学自動車学科のキム・ピルス教授(画像提供:wowkorea)
現代自動車は5月から日本で、電気自動車(EV)「アイオニック5」と、燃料電池車「ネッソ」のオンライン販売を本格的に開始した。

時期的要因や技術的な完成度も考慮すれば、もっとも良いタイミングだといえる。

まずは狭くて複雑な日本の道路事情を考慮し、「ソナタ」など中型以上の車は販売していない。試乗とサービスの店舗のみを日本に置き、他はオンライン販売を行って費用を最小化したのも良い企画だ。日本がもっとも遅れているEVを販売し、ある程度普及しているEVスタンドと水素ステーションのインフラを考慮した部分も評価できる。

しかし販売開始から2か月が過ぎた時点での実績は、それほど良くはなかった。販売台数は10台ほど。

背景には嫌韓による否定的な視点を、日本の消費者が警戒する点にある。また日本市場は輸入車に対する排他的な雰囲気が大きく、現在も輸入車の市場シェアは5%程度となる。日韓関係が冷え切った状況で韓国車を購入するには、周囲からの視線は恐れに値する。

しかし遠からず日韓の首脳が面会し、関係が改善するという認識が膨らんでいる。若者を中心に韓流が非常に人気を得ており、表面と中身が異なる様相もみられる。

おそらく1~2年以内には販売急増という、前向きな結果が出ると確信できる。日本市場はもっとも排他的だが、500万台超の重要な市場でもある。これほど大きな市場を放っておくのは自尊心に関わり、さらに韓国が日本から得た技術を逆に輸出する機会にもなる。現在、韓国のEV技術は、明らかに世界最高水準なのだから。

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