また、ウルグアイが韓国の遠洋漁船の「南太平洋基地」であることを踏まえ、両国は海洋水産分野での実質的な協力方案を強化することにした。さらに、韓国航空宇宙の高等訓練機(TA50)輸出協議をはじめとした水素・IT(情報技術)・バイオテックなどの未来の新産業分野での協力も模索することにした。
ハン首相は12日(現地時間)ウルグアイの首都モンテビデオ空港・空軍基地に到着し、1泊2日の日程でルイス・ラカジェ・ポー大統領と面談、閣僚との対面、副大統領主催の公式晩さん会、ウルグアイの同胞代表招請夕食懇談会などに臨む。韓国政府の首脳クラスのウルグアイ訪問は、2011年のキム・ファンシク(金滉植)首相(当時)以来11年ぶりとなる。
まずハン首相はラカジェ・ポー大統領との面談で、韓国の中南米における経済通商関係の強化協力方案として「韓・メルコスール(南米南部共同市場)貿易協定(FTA)」の再開を要請した。メルコスールは、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ・ウルグアイの4か国が創設した関税同盟で、中南米の人口全体の半数近くである45%(2億9500万人)、GDP(国内総生産)は中南米全体の62%である3兆4000億ドルを占める巨大な新興市場である。
「韓・メルコスール協定」が妥結すれば、自動車・電子・鉄鋼など韓国の主力製造業がその恩恵を受けることになる。
韓・メルコスール協定は2018年9月に初の交渉が開始されて以来、昨年8月まで計7回の公式交渉が行なわれた後、1年2か月ほど足踏み状態が続いている。ことしの下半期、ウルグアイはメルコスールの議長国を任されている。
韓国外交部(外務省)のチョ・ヒョンドン(趙賢東)第1次官は、同行記者団に「ハン首相はラカジェ・ポー大統領をはじめとしたウルグアイ側の核心要人たちに、“韓・メルコスール貿易交渉”のすみやかな再開と妥結のための支持と協力を求めた」とし「主要懸案であったウルグアイ産オレンジの輸入に関して、輸入危険分析の手続きがすみやかに終了するよう積極的に協力することにした」と説明した。つづけて「ウルグアイ側も『これまで遅々として進まなかった貿易協定交渉を加速化し、できるだけ早期に交渉妥結が成されるよう努力する』と答えた」と付け加えた。
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