韓国各地は今月13日以降、西部から東部にかけて強い雨が降り、川の氾濫や土砂崩れなどによって、多数の死者、行方不明者が出ている。中部のチュンチョンプクト(忠清北道)・チョンジュ(清州)市では、水没した地下車道からこれまでに13人が遺体で発見された。警察は、現場の管理態勢に不備があった可能性があるとみて、捜査を始めた。韓国は昨年8月も首都圏を中心とした記録的な豪雨で甚大な被害が出た。低所得者層が暮らす低層集合住宅の半地下の部屋で生活していた親子らも犠牲となり、当時、現場を視察したユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は、社会的弱者であるほど、災害時に最も脆弱(ぜいじゃく)となる現実を指摘。「彼らが安全であってこそ、初めて大韓民国が安全になる」と述べていた。今回、多数の犠牲者が出た清州市の地下車道での冠水被害では、通行止めの措置が取られていなかったといい、またも国民の安全を確保できなかったことに、韓国メディアからは、大雨対策の刷新が必要との指摘も出ている。
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