韓国の大法院(最高裁)で日本企業が敗訴した元徴用工訴訟で、韓国政府が示した解決策に反発してきたヤン・クムドクさん(94)とイ・チュンシクさん(100)が先月、受け入れに転じた。韓国政府傘下の「日帝強制動員被害者支援財団」は、敗訴した被告企業の賠償金を肩代わりし、原告に支払う第三者弁済を進めている。韓国外交部(外務省に相当)によると、ヤンさんには先月23日、イさんには同30日、賠償金相当額と遅延利息が支給された。2018年の大法院判決で勝訴が確定した元徴用工らは15人で、このうち生存している13人は全員、韓国政府の解決策を受け入れたことになる。一方、ヤンさんを支援してきた「日帝強制動員市民の会」は、ヤンさんは現在、認知症を患っており、「認知能力が薄弱な状態」とし、「このような状況で判決金の受け取りがヤンさんの完全なる意思によるものなのか疑問だ」と指摘した。また、イさんの長男は先月30日、記者会見を開き、自身は父親が政府の解決策を受け入れたことを知らないとし、父親は正常な意思を示すことができる状態ではなく、手続きに問題があると指摘した。
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