韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領が今月3日に「非常戒厳」を宣布したことによる政治的混乱で、米韓関係の先行きに懸念が広がっている。米国のトランプ次期大統領は、就任を約1か月後に控えた16日、記者会見を行い、日本の石破茂首相や北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記、中国の習近平国家主席との間で良好な関係を維持していると明らかにしたが、韓国の首脳については言及しなかった。韓国は尹政権の下で米国との関係強化を進めてきたが、先行きに不透明感が増している。韓国紙の東亜日報は、トランプ氏が会見で北朝鮮の金総書記に触れ「私とうまくやっている人」と述べたことを取り上げ、「第2次トランプ政権が来月発足すれば、(韓国)大統領弾劾の政局の中でリーダーシップ不在の韓国はスキップし、北朝鮮と直接、核取引する可能性があると懸念されている」と伝えた。
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